Digimon Tamers 2021 Blog

デジモンテイマーズ放映20周年記念ブログ

2021-01-01から1年間の記事一覧

Digimon Tamers 2021

昨日8/1、横須賀芸術劇場でデジフェス2021が無事に開催され、朗読劇「デジモンテイマーズ2021」も披露された。8/7までは配信を見られる。 このイヴェントの事で連絡があったのは昨年12月。翌年8月に大規模なイヴェントを開催するというのは勇気がある決断…

Digimon Tamers 2018 「Days -情報と非日常-」

「デジモンテイマーズ2018」については、Twitterでも記したので読んでいる人は多いと思うが、整理して時系列で書き直してみる。 2018年春、デジモンテイマーズのBlu-ray Boxがハピネットから発売された。アドベンチャー、02に続いて無事に発売が決まった。 …

Digimon Tamers 2003 「メッセージ・イン・ザ・パケット」

※初出時、2002としていたが、CDドラマの発売は2003年だった。シナリオ執筆時が2002年10月。 津村まことさんがオーディションで選ばれた時の、些かドラマティックな事を当人に話したのは、打ち上げの時だった。演技陣については別途書くつもりだ。 最終話放映…

Digimon Tamers 1984-2001-2021

2001年に徳間書店から出版された、私の初期短編集「深淵を歩くもの」は長らく品切れ状態で、中古品が高騰していて心を痛めていた。これからまた徳間と仕事をする方向で話をしている時、思い出して再版を依頼したら、電子ならすぐ出来ますと言われ、今の時代…

映画版について

アニメでも特撮でも、シリーズを放映中に映画を作る事はよくあって、プロデューサーが異なるのと、玩具の販促事情なども絡んで、シリーズとの整合性がとれないというのもよく起こる。 しかし劇場版というのは、一種の「特別編」なのだと割り切って観て貰えた…

後期エンディング

24話から替わったエンディング。AiMさんが歌う「Days -愛情と日常-」(作詞:うらん 作曲:うらん 大久保薫 編曲:大久保薫)については、やはり既に触れたのだけれど、まだまだ幾らでも語りたい。本エントリの主題はエンディングの画面なので、節制するけれ…

オープニング

オープニング曲「The Biggest Dreamer」については、本ブログでは既にこうしたエントリを書いている。本エントリでは、その楽曲(のTVサイズ)にどういう映像が作られたか、またどうマッチさせ、音響効果がついたかを記しておきたい。 オープニングを創るの…

第51話回顧 5

一年続いたシリーズ最終話のラスト・シーン。この終わり方だけは、ぼんやりとシリーズ構成を始めた時から想定していた。しかしこの場面に至るまでは、到底初期に思いつける範疇では有り得ない膨らみを、他のライター陣、演出家の方々によって築かれてきた。…

第51話回顧 4

2017年にニコニコ動画で4話ずつ配信された際に見直した時、51話が自分の記憶と少し違って、デ・リーパー撃退までが想定より長くなっている感覚を抱いたのだが、キャプチャをとりながらシークバーを見ると、計算通りな尺で残りのパートがちゃんと残されていた…

第51話回顧 3

早々に必殺武器を失わせて、最後にADRと泥臭い戦いをデュークモンにさせたのは、光線の撃ち合いは好きではないからだ。最初にはインパクトがだせても、何度も見せればインフレをしていくばかりになるのを避けたかった。 このシリーズは、3話でギルモンとレナ…

第51話回顧 2

ラスト・バトルとなれば、セントガルゴモンの中国拳法を見せない訳にはいかない。セントガルゴモン初登場37話も梅澤演出・出口作監回だった。 無力状態となったサクヤモンに、リーパーの鎌が襲いかかる! 動けないサクヤモン――。 まかせてー。 テリアモンは…

第51話回顧 1

子どもたちとデジモン、そして大人たちがデ・リーパーとの最終決戦に臨む。シナリオは2稿が決定稿になっているが、明らかに長い。梅澤さんは苦労されたと思う。要素的には何一つ落とす事なく、後半の余韻の部分も含めて最終話らしく仕上げて戴いた。 作画監…

第50話回顧 5

グラニの設定と一緒に、クリムゾン・モードの設定を提示されたのはどの時期であったか。そんなに前ではなく、シナリオがデジタル・ワールド編に入ってからだと思う。だからオープニングにも描かれていないし、登場は番組終了間際。番組寿命から見ても、そん…

第50話回顧 4

デュークモン、サクヤモンがいよいよとマザーのカーネルに向かった瞬間―― マザーの頭部が―― 眩く輝く。 凄まじい圧を伴っている。 うっく! その光が――、地平のある部分を変形させ始めている。 それに気づくセントガルゴモン。 陥没していく。 なっ、何が始…

第50話回顧 3

ヒロカズとケンタだってテイマーだ。手をこまねいてはいない。マリンエンジェモンとガードロモンの組み合わせは、実は対デ・リーパー・ゾーンに於いては最強なのだが……。 板橋区の住宅街にまで広がっているデ・リーパー・ゾーン。 警戒している所轄のポリス…

第50話回顧 2

デ・リーパー・ゾーン突入。まだ「SLASH!!」ヴォーカル入りが続いている。 ジェンの気合いの入った叫び。 突入だ! 行くぞ!! 最後の戦いだよ、サクヤモン! 行くぞジャスティモン! ジャスティモンはグラニに同乗。 いよいよデ・リーパー・ゾーンの表面が…

第50話回顧 1

本ブログの開始時は、今ほどキャプチャ画像は多くなかった。初期話数はちょっと多過ぎる、これでは続けられないと思って、次第に減っていくものと思っていたが、話数によっての違いはあれど多くなってしまった。読み込みが重いページになってしまい、恐縮。…

第49話回顧 4

カーネル・スフィアの内部は、もう樹莉を保護する機能を維持せず、本来あるべき様になっている。 ワン! 死んじゃえ! 樹莉なんて死んじゃえ! 樹莉がいなくなっちゃえば、もう酷い事なんて起きない――。 タカト君だって、危ない目にあったりしないんだよ。 …

第49話回顧 3

タカトのモノローグ。「デジタル・ワールドのテーマ」的な曲が流れ始める。ここでは、過度に悲劇性を強調せず、非日常感というものを音楽面で支える意図だろう。 デ・リーパー・ゾーン、赤黒い泡は―― 直径12㎞にまで拡大した……。 こんな事になるなんて、一年…

第49話回顧 2

国連軍と称しているが、これは当然米空軍のオペレーション。既にファイブ・アイズ各国の施設もデ・リーパーの侵撃を受けており、その震源地は最初に現れた西新宿だとも周知されていた。国連安保理が急遽開催される(日本は戦後ずっと常任理事国には加盟出来…

第49話回顧 1

最後の三話は私が、一年間の総決算、これまでに積み上げられてきた要素――、他のライターや演出によって積み上げられたものを、全てを回収などは不可能にしても、意図的に残す要素以外について、納得して貰える結末に導かねばならない。 演出はシリーズ序盤か…

第48話回顧 4

48話ラスト4分。濃密な4分間。 疲弊しているベルゼブモン―― どけーっ! ベルゼブモン! グラニを駆るデュークモン。 グラニが口を開くと――、ユゴスが既に発射準備になった。 へっ――。 離脱するベルゼブモン。 ユゴス―― ブラスター!! グラニ、一度首を横に…

第48話回顧 3

ゲートキーパー、弾幕を張って―― ベルゼブモンの接近を阻む。ここ一連ワンカット。 樹莉を返しやがれえええ!! 弾幕の一弾が―― ベレンヘーナの銃口に―― 直撃! うあああああああああっ! ベルゼブモン! ワンカットでターン――。すると―― 防御板が外れて―― …

第48話回顧 2

デ・リーパーは、デュークモンらデジモンを脅威と認識している。だがリアル・ワールドにいるデジモンという存在が処理出来ていない。ベルゼブモンを確保しつつも破壊しようとはしていない。 一斉に飛び出したテイマーズ・デジモンにADR-04 Bubblesが激烈な攻…

第48話回顧 1

今話のサブタイトル、私は普通に「こぶし」と読むべきだろうと思っていたのだが、ここでこの「拳」という文字には「獣王」というものが本来前につくのだ。だから「けん」が正しかった。 インプモン、ベルゼブモンの約1年間の物語のひとつの結着。今話はベル…

第47話回顧 4

デュークモンを弄ぶADR-07の背部に回るガードロモンとジャスティモン――。 ディストラクション・グレネードォ! クリティカル・アーム! ADR-07、遂に消滅。 助かったデュークモンだが、巨大な影の中へ―― 超巨大エージェント、ADR-08 Optimizerが登場。腹部が…

第47話回顧 3

ADR-07 Paratice Head、どういう意図でこう命名したのか全く覚えていない。口がいっぱいあるという渡辺けんじさんのデザインを見て、今話の「運命」連呼が言わば最強の武器として使われている。 驀進するヒュプノス車。 ゾーンを封鎖している警察官が制止す…

第47話回顧 2

早朝の初台近く。 走ってくるヒュプノスのモバイルラボ車。 ガードロモンとレナモンが併走している。 運転しているのはタカトの父・剛弘。 場所によっては一日に1~1.5km、 すごい拡大している……。 ゾーンは東側に拡大した。 私の家……。 神楽坂ももう呑まれ…

第47話回顧 1

いよいよデ・リーパーが占拠するエリアが拡大していく。 これまでは西新宿という極めて限定的な場所で、子どもとデジモンが戦っていた。 「ぼくたちの町はぼくたちで守るんだ!」という台詞は、デーヴァ編、そしてデ・リーパー編で一回ずつタカトが言ってい…

第46話回顧 3

今話で最終話への道筋がつく。そこまでの舞台設定、状況設定をクリアしなければならない中で、脚本家がどう物語を語るか――。 ゾーン内で唯一残されていた木々が、倒れていく。 無に帰せられていく。 必死に逃げるギルモンとタカト。 追ってくるADR。 嗤いな…