Digimon Tamers 2021 Blog

デジモンテイマーズ放映20周年記念ブログ

第23話回顧 1

 

デジモンテイマーズというシリーズのメルクマールにすべく腐心したエピソード。個人的にも印象的な話数だったが、別の意味でも重いエピソードとなった。

サブタイトルの由来は、私が好きな怪獣映画「怪獣総進撃」を援用したのが前半。後半は、プロット段階でこのエピソードの終幕に、和田光司さんの「KAZE」を使って欲しいという希望があった。これは有り難い申し出だった。音楽の昂揚感がドラマを盛り上げてくれる。しかし今話は私が要素を詰め込み過ぎた為、予定していたSHIBUMI追跡のフォローアップが入れられなくなってしまった。

演出の吉沢さんはすまなそうに、エピローグを削って音楽だけにしたいと申し出られて、勿論私がどうこう言える立場でもないので、後の展開でフォローしますから存分にお願いしますと答えた。

「KAZE」は特別な曲だ。主題歌「The Biggest Dreamer」のC/W曲なのだが、和田光司さん自身が作詞された(作曲:大久保薫 編曲:渡辺チェル)。

「風」というフレーズをサブタイトルに入れておいて良かったと思う。そして同時に、この回の事を考える度に、和田さんの歌声が頭の中で再生される。

作画監督は浅沼昭弘さん。美術はテイマーズ初参加となる須和田真さん。

 

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デジモン総出撃! 風に向かって進め

脚本:小中千昭 演出:吉沢孝男 作画監督:浅沼昭弘 美術:須和田真

 

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前話リプライズから明けると、都庁からシャッガイが発動されている場面。

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地下階層のプールも光を放ち始める。

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莫大なパワーのイオン化電荷が放出される。

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デジタル生命体排除プログラムが、リアル・ワールドとデジタル・ワールドに障壁(ICE ウォール)を虚空に浮かび上がらせる。

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尚も進むヴィカラーラモン。

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障害物を全て薙ぎ倒す。

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空撮画面。

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空自の攻撃ヘリが増えている。

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三完全体、ヴィカラーラモン前へと降着。前話と重なるが新作カット。

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メガログラウモン――

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両腕を拡げ、ここが最終防衛ラインだと示す。

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タオモン――

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上空ではラピッドモンが待機。

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パンショットを繋いでみると、シネスコまではいかないがワイドな画面になる。

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日清食品ビルの脇から出てくる三人のテイマー。当時はパワーステーションというライヴ・スペースがあった。

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テレビ・アナウンサーがヘリから中継。巨大生物は明治通りを南へ侵攻中です。現在新宿区域には避難勧告がだされており――

生々しい話になってしまうが、つい先月、2021年4月に、これまで災害対策基本法に基づいて市町村区判断で出されていたものが、国会で改正されて「避難指示」という呼称へと変わった。

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頭上に多くのヘリが飛んでいる。

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2001年9月初頭の日本では、これはまだフィクショナルな場面であった。

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 避難用品をかくも手際よく用意されているのは驚く。

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ほんの少し前までは日本ではまだ用いられていたファクシミリ。アナログ/ISDNの有線電話も2024年にはなくなりIP電話化される。

電話も通じない。タカトはどこよ!? と苛立っているタカトの母。

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荷物、少しはまとまった?

ああ、お前先に避難してろ。タカトが戻ったら必ず連れてくから、と父親。

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何言ってんのよ、と憤る。

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警邏の警察官が早く避難して欲しいと急く。

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子どもを待ってます。帰ってきたらすぐ避難します。

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危ないですから気をつけて、と足早に次の家へ。

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腹くくったわよ、と母。待ってたって同じかと、父。

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探しに行こう。

 

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 ラピッドモーン!

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ラピッド・ファイアー!

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かなりの攻撃力。

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するとタール状のゲルを吐かれる。

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ラピッドモン、それに襲われる。

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あれれ、動けないよぅ。

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タオモンが救うべく――

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梵筆閃――

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梵字が粘性の闇を破る。

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タオモンありがとー。

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このデーヴァ、我々だけの力では……。

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確かに体格差が違い過ぎるのだ。

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それでも止める、とメガログラウモンが唸る。

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再び粘性の闇を吐くヴィカラーラモン。

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メガログラウモン!

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闇が襲うが――

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ダブル・エッジで――

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斬り裂く。

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雄叫びを上げて――

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バーニア噴射

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ヴィカラーラモンに向かっていく!

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目を赤く光らせる。

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両腕のダブルエッジをプラズマ化。

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突っ込もうとすると――、マグマの塊が吐き出される。

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凄まじい重圧に――

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メガログラウモンはもんどりを打って――

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地面に押し潰されてしまう。

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駆け寄ってくるタカト――

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メガログラウモン! 立って! 立ってよ!

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必死に抗おうとするも、身動きが出来ない。

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ド迫力で進み始めるヴィカラーラモン。

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勢いづいて粘性の闇(墨絵の様なテクスチュア)を吐く。

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今度はタオモンも浴びてしまう。

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呆然となるテイマー。

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何とか上半身を出すも、動けないタオモン。

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ヴィカラーラモンの通った上空はデジタル・ワールドとの境界が斬り裂かれている。

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デジモン百鬼夜行

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海外ファンに向けて補足すると、平安時代陰陽師安倍晴明が幼少時に遭遇したという妖怪の行列。

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ターゲット上空に異常気象!

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接近出来ない!

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何で――

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何でこんな事になっちゃうんだ!?

 

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地下タンクが激しく反応。

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ヒュプノスのフロアに設置されたシャッガイのサーバが全力で出力している。

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シャッガイのネットワーク制圧レイヤー、4まで進行中――と報告する恵。

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こんな事をしていいの?と呟く麗花。

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山木はジャンユーに、人が命を作ろうなんておこがましいとは思わなかったんですか?と皮肉を言う。

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いや、ワイルド・バンチが望んだのは決してこういうものではなかったのだが――。

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地上からのモニタ映像を映す。

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愕然――

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これがあんたたちがした事なんだ!

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マグマ塊は動かない。

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必死にもがいてはいるのだが――

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メガロ、グラウモン……。

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止まらないヴィカラーラモン。

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どのカード使えばいいの!?

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カードは、ぼくたち信じる力――。

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ぼくたちが信じられなければ、カードはただのカード……。そうさ、進化のカードだってぼくたちが信じられたから――

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このデジヴァイスが力を、伝えてくれる!

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そう、そうだよね!

サイド・バイ・サイドのカード・スラッシュ。「SLASH!!」ヴォーカル入り。

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運命の煌めき!!

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ヒュプノスでも二つの輝点が観察される。

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山木は知っている。誰がそこにいるのかを。

子どもの遊びは終わりだ。

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ジェンリャ!

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ヴィカラーラモン侵攻図。明治通りが分岐するところは新宿追分と呼ばれている。

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これは放映後に作った合成画像。実写ならこうなるというイメエジ。多分Photoshopで描いたと思う。

 

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完全体の玩具が出た時に作った合成画像。

劇中にも背後の歩道橋は描かれるのだが、現在は撤去されている。

 

 

 

 

マクラモン登場場面

 

 

まくらくん(劇中ではそう呼んではいない)は、19話から登場し、堀川りょうさんの声を得ながら、毎回基本的には一言しか発さなかった。

 

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19話 伊藤智子さん作監回。「っ」 

 

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20話 八島善孝さん作監回。「ぅ」

 

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21話 信実節子さん作監回。「っ」

 

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22話 出口としおさん作監回。「もん!」

 

 

第22話回顧 3

 

三人同時カード・スラッシュ。

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進化バンクの背景CGにデジモン文字。

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成熟期への進化バンクは四面マルチ。

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路上の車を踏み潰し――

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電線を引きちぎり――

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信号機を薙ぎ倒し――

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窓に激突――

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電柱が倒れてトラックを潰す。

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進むだけで大被害。

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構わず猪突猛進するヴィカラーラモン。

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デジタル・ワールドそのものとリアル・ワールドとの領域を引き裂いている。

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凄まじい唸り声を上げ続ける。

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いち早く航空自衛隊攻撃ヘリが到着。

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ターゲット確認。

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三体の成熟期が追いつく。

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ヴィカラーラモンを止めようと――、まずはキュウビモン、行くぞと先陣を切る。

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弧炎龍――

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ガトリング・アーム!

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エキゾースト・フレイム!

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だが、集中砲火でも全く影響がない。

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パワーが違い過ぎる。

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恐らく全長100mくらいはありそうだ。

 

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ヒュプノスの階層。ここは都庁舎タワー内に数階をぶち抜いて作られている。

シャッガイ・コントロール員が出力40%を報告。

そこへ駆け寄ってくるジャンユー、何をする気だ!?

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これは何をしているんだ!?

シャッガイというシステムですよ。ネットワークを我々が完全に制御する力。
リアル・ワールド内に棲息している全てのデジタル生命体を一挙に消去します、と言う山木。
待て、そんな事をしたら、子ども達と一緒にいるデジモンまで巻き添えを食うぞ。
当然そうでしょうね、と嘯く山木。

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急に振り向き、あんたの大事なその子どもたちを守る為だ!

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山木の主張は正論だ――。しかし――

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絞り出す様に、頼む、やめてくれと懇願するジャンユー。

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見ろ! 

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今のこの状況を!

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このままでは新宿は壊滅だ。

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何か他に手段でもあるというのか!? 全てのデジタル生命体を消去して、ICEウォールを張るんだ。

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二度とリアライズする事などないようにな――。

 

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頭頂部をプラズマ・ブレードで

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腹部をダムダム・アッパーで撃ち込み――

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鬼火玉を放つも――

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ヴィカラーラモンは止まらない。

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歩道橋を――

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粉砕。

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走る三人。

個人的に一番好きなショット。

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だが、駆け出てきたのは戦場。ターカートー!とグラウモン。

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ダメだジェン。全然歯が立たない。

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キュウビモン――。

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我々も完全体にならなければ――

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めちゃめちゃだ……。

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後方を振り向くタカト。

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地獄絵図。ぼくたちの町が……。

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今頃……、

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たまにはウチで勉強して頂戴――。前半では声だけだったが、顔も浮かぶ。
タカトはきっとぼくを探してると呟く。

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このまま進めば……、

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シウチョンが怯えて泣いている、ウチのマンションに――

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御免、私友だちと約束あるから、と母親との会話は断ったきりの留姫。

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心配、してるよね……。

 

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出力85%。

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山木の肩を掴むジャンユー。やめてくれ!

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突き放す山木。

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出力、90%。

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消えてなくなれ!

 

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一歩前へ踏み出すタカト。

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このままじゃみんな滅茶苦茶にされちゃう!

デジモンテイマーズのテーマ」が流れ出す。

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兄妹を守りたい―― そう念じるジェンリャ。

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すると、カードがブルーカードへ。

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家族を守りたい、と願った留姫もブルーカードを手にした。

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ぼくたちの町を守りたい――

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願った通りになる。このブルーカードとは何なのか。その本質は次回に送る。

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三人が目を上げた。

今話初の「SLASH!!」イントロ。

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人声版の「マトリックス・エヴォリューション」

そして「EVO」が始まる。

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いっけーーーーー

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三完全体、飛翔――

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完全体でもこの体格差――

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ヴィカラーラモンの前へ降下――

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デーヴァにはっきりと認識させた。

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荒ぶるヴィカラーラモン。

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三完全体、ヴィカラーラモンを絶対に阻止する構え。しかし――

シャッガイ・システムが出力100%に達し起動準備が完了。

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シャッガイ起動!

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都庁天頂部から莫大なエネルギーが放出。

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やめろおおおおおおお!!!!

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ジャンユーの叫び声のエコーが残る中、三人の顔と引きのストップモーションで22話は終わる。

 

ヴィカラーラモンの侵攻コースは、最大級のデーヴァをどう見せるかを考えた果てに、やはり人が見慣れた国道幅の道を一杯にして進むというのが、最も効果的だろうと結論を出した。

戸山公園は戦前は陸軍の施設。戦後、団地が建てられ、それらがハイツなどへ建て替わっている。今回の侵攻はこの辺りまで。

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放送時は、第一部地上編はこれ以上の事は出来ないだろうから、短縮されて良かったとも思っていたのだけれど、やはり見直すとこの話数までには、まだやれる事はあったとも思う。勿論、デジタル・ワールド編でもデーヴァが登場する訳で、こういう流れにならなければ、アンティラモンも敵役で倒されたかもしれないのだが。

やはり正解は判らない。

 

 

#20 Credits

 

タカトの母(松田美枝):松谷彼哉
ジャンユー(タオ):金子由之
山木室長:千葉進歩
李シウチョン/鳳麗花:永野愛
小野寺恵:宮下冨美子
ヴィカラーラモン:木村雅史
謎の少年(マクラモン):堀川りょう
監査委員:佐藤晴男 
シャッガイの音声:中山りえ子
アナウンサー:小嶋一成
 

原画:出口としお

動画:山口幸俊 小林美穂

背景:鈴木慶太 佐々木友子 花松裕吾

デジタル彩色:藤田 潮 徳永ゆき子 村田邦子 鏡沼孝子

色指定:板坂泰江

デジタル合成:三晃プロダクション 広川二三男 則友邦仁 松平高吉 石川晴彦

編集:片桐公一 演出助手:地岡公俊 製作進行:坂本憲生知

 

 

 

 

第22話回顧 2

 

場面的には前エントリの後半とオーヴァーラップしているのだが、話題が切り替わるのでここから始める。

ちょっとこれ見て欲しいんだと、ジェンリャがポスターを拡げる。

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あ、知ってる十二支でしょ、とタカト。

日本人なら常識となってもいるが、外国人の為に書いておくと、十二支は古くに中国で生み出された概念。今の中国にはあまり関係ないかもしれない。一年毎に干支は次へと送られ、十二年周期で一回りとなる。日本では干支を問われて、年齢を計算する場合がある(あった。最近はないかもしれない)。

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子(ね=ネズミ→クンビラモン)、丑(牛→ヴァジラモン)、寅(虎→ミヒラモン)、卯(う=ウサギ)、辰(たつ=龍)、巳(み=蛇→サンティラモン)、午(うま=馬→インダラモン)、未(ひつじ=羊→パジラモン)、申(さる=猿)、酉(とり=鶏→シンドゥーラモン)、戌(いぬ=犬)、そして――

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亥(い=猪→今回のデーヴァ)

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デーヴァ。

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驚く一同。だがこれまで倒してきた動物の姿のデーヴァは確かに当てはまる。

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となると残るのは――、ウサギ、龍、猿、犬、そして猪――。これまでも苦戦してきたのに、まだ5体もいるのかと、暗澹たる気分に――。

 

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陽が傾いてきたマジック・タイム。

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今日はもう解散しようぜ。影もこんなに長くなってきたし――

あれ?

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リアルな影描写。数を数えると、一人分多い。

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クルモンをじと見している――

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君はどこの子なの?

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モン!

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耳を塞ぐ一同。その間に――

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謎の少年は歩いて行くが――、

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首だけ180度こちらに回す。

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あいつ、もしかしてとタカトは訝るが樹莉がもっと話しかけてみようと、クルモンを頭に載せたまま走り始める。

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加藤さん!とタカトが呼び止めるが――

 

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ワイルドワン検知。西新宿。つまりこれは猿のデーヴァ、マクラモンが素性を現したから検知されたものだ。

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更に別のワイルド・ワンが現れる(劇中ではちょっと判り難い描写)。

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測定出来ない質量。

ここまでがA-Part。

 

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このワイルド・ワンがリアライズしたら新宿は壊滅だと呟く山木――。

すると監査委員が車中から通信してくる。説明して貰おう。

山木は何の事かと問い返すが――

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とぼけるな! 新宿の地震との関連は!?
只今調査中ですと応える山木。

私を失望させんでくれたまえよ。シャッガイの認可を取らせた私の労力を無駄にする様な事はね!

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充分承知しております――。判っているとも……。

 

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インプモン、必死に堪えているが、このままでは……。

 

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早歩きで進む謎の少年。

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もう構わず首を回しまくる。まるで樹莉たちを誘い出している様だ。

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寝具?の角銅――。

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やっぱり、あいつ!とタカト。

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いつもクルモンの事を見ていた! こないだ加藤さんが襲われたのも、本当は……。

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そのクルモン……。

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狙い通りの様だ。笑い声が最早子どもの声ではなくなる。

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へばっているギルモン。

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突如、強いデジモン反応の目。

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ジェン!とテリアモンが。

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唸るギルモン。と――

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地震

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地震というよりは地鳴りだ。

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謎の少年はもう姿を消した。

 

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地震で暗渠にも被害が出ている。

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俺はここにすらいちゃいけないのかよ……。

 

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都庁地下、ネット管理局R&Dセンターで、作業の指揮をとっているのはジャンユー。

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みんな少し休憩しようと声を掛ける。しかし山木に阻まれる。

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時間です。解析データを渡して貰いましょう。
リアライズしたデジモンが溶け込んだ溶液から、リアライゼーションのロジックを探していた。

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しかしジャンユーらワイルド・バンチでも、すぐに答えは出せない。今のデジモンは独自に高度進化した存在なのだ。コア・プログラムを簡単に解析は出来ないと言っている。

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あなた方に完全など求めていない!

お子さんにいつまで危険な遊びをさせておくつもりですか!?

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ジャンユーは、息子がテリアモンと共に戦っている事に勘づいている。

 

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この地震、何かデーヴァと関係が……。

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ギルモン、唸りが止まらない。

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駆け出すギルモン。

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テリアモンもギルモンに飛び乗った。ジェン、デジモンだ!

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レナモンも日中人前に姿を晒す非常事態。留姫、この近くに現れる。

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判った!

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戸山団地――。

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こんなところにデジモンが……?

ちょっと心躍る、『少年探偵団』テイスト。

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ここなの? 間違いない。

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突如デジタル・フィールドが!

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濃密に――

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巨大なワイルド・ワン、新宿戸山公園に確認しました。

山木はシャッガイの起動準備を指示。恵らは躊躇するが――

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シャッガイの本当の力を発揮する時が来た、と笑む。

 

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ジェン、来るよ!

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いつの間にか、霧の中に――

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巨大な、あまりにも巨大な猪型デジモン

 

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暗渠の中に、輝くものが現れる。

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それがインプモンの方に接近してくる。

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そちらを向くインプモン。

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この回では、光の表現はぼかされている。

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帰れっていうのかよ……。あそこしかないのか、俺の行くところは……。

デジモンが帰るところとは即ち――

 

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もうD-Arkのアナライズもすぐにデータを表示。ヴィカラーラモン、ワクチン型完全体、聖獣型デジモン――

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ヒロカズが見ろよと指差す。

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巨大なヴィカラーラモンの背中と、空に開いた黒い穴とが繋がっている。

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方向を変えて進み出すヴィカラーラモン。

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あまりにも巨大な横腹部。

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どこへ行く気……?

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まさか!

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逃げ惑う人々――

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出口さんは夥しいモブも全て動かされている。

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ヴィカラーラモン、戸山団地/公園エリアから西へ進む。

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動くだけで大被害。

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明治通りにまで出てくるヴィカラーラモン。南へ下ろうとしている。その先は新宿だ。

 

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タカト!

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うん!

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留姫!

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頼んだわ。

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ジェン!

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うんと頷くジェンリャ。

タカト、ヒロカズとケンタに、加藤さんとクルモンをしっかり守ってて!と頼む。

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任せとけ!

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頼もしく感じている樹莉。そしてクルモンの額に光が浮かんでいた。

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タカト、深く頷き――

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テイマーがすべき事を、今――

 

 

 

 

 

 

第22話回顧 1

 

早くも第一部の終章が始まる。

下世話な話から始めてしまうが、ヒーローのデジモン三体が進化し、敵と戦うというのがルーティンとすると、次第に進化バンクが多く挿入される。加えてテイマーズではスラッシュのバンクも複数回入る。

ちょっと正確に覚えていないのだが、この時期のテレビアニメはオープン、エンドを抜いた実分数は21分半だったと思う。その後19分半くらいに縮まる(厳密には各局のタイム・テーブルで異なる)。

バンクだけで三体分それぞれを使うと、工夫してマルチ分割などにしてもそれなりに段取りは見せねばならない。スポンサーの売りたい商品のプロモーションでもあるのだから当然だ。すると、ある時期――、完全体が出揃った今話などでは、相当な尺がバンクに割かれる。当然、ドラマに割ける時間は減る。

初期デジモンシリーズは、プロデューサーもスポンサーも、内容が面白い方がいいという寛大な環境で、毎回必ず新敵デジモン登場、対決、勝利というフォーマットは強いられる事がなかった。ここがウルトラシリーズとは違う。

第一部の現実世界編を終えるには、最大級のイヴェントが次回にて起きる。今話はそこに至るまでのドラマを濃密に描いている。

脚本は元希さん。演出は梅澤さん。作画は出口さんの一人作画。

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ヴィカラーラモン登場 僕たちの街を守れ!

脚本:吉村元希 演出:梅澤淳稔 作画監督:出口としお 美術:渡辺佳人

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放送日は9月2日。学校が始まっている。帰宅してくるタカト。

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片方の肩を落としてランドセルを下ろし――

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机に放る。

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店の様子を窺う。

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ギルモンに持っていく食料を詰め込んでいる。

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まだ切迫する事なく、日々の楽しさが勝っている。

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出ようとした時、背後から母親の声。

再来年には中学に入るのだから、勉強をしろという、言われがちな小言。

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いつも外で遊んでないで、たまには家に――

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どうしよう……。

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お願いだから、という声を聞いて――

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強い顔になって――

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ドアの外に出る。

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ドア越しに呟く。今しか出来ない事、あるんだ――。

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そして足早に――

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通りに出たところで地震

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揺れる電線。

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ガタガタと揺れる看板。

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また地震? と不安が過るタカト。

今話の梅澤さんの演出は、キャラクターたちに徹底的に演技をさせようという意図を感じる。

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地震が怖くてテリアモンを握りしめているシウチョン。

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止まった?と聞くとジェンリャが、うんと振り向かず答える。

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じっと様子を見ているジェンリャ。

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ニュースが地震を報じている。震度は4。

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新宿地区周辺だけで起こっているらしい。

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驚き――

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思案――。

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ジェンリャは黙って、テリアモンを返してと手を差し出す。

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やだ、と顔を伏せるシウチョン。ジェンリャは出かけたいんだと告げる。
パパどこ? お父さんは仕事だよ、忙しいんだ。つまんない――

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いいから離して。いや!

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シウチョン!

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あまりの語気の荒さに驚き、そして顔を歪めるシウチョン――。

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膝を抱えて泣いているシウチョンに――

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御免、とジェンリャ。

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いってらっしゃい、とシウチョン。

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うなだれるジェンリャ。御免ね、シウチョン――。

 

やはりこの場面は強烈だった。アフレコ現場もかなり緊張していた気がする。記憶していた以上に、山口眞弓さんは強烈な演技をされている。

2017年にTwitterを始めてから、海外のファンからもこの場面のヘンリー(海外版のジェンリャ名)は信じられなかったという意見を聞いた。

しかし、こういう時が来るのは当然なのだ。思慮深く、大人びていてもジェンリャもまだ10歳。デーヴァという敵が挑んでくる理由が、もしテリアモン達にあるのならこの街を危険に晒しているのは自分かもしれない。そうではないという根拠も同時にあるのだが、今のジェンリャには知識が足らず、焦っている。

このシーンはしかし、キャメラをシウチョンに向け続ける事でより印象的になったと思う。表情で如実に感情が伝わり、気持ちを押し殺した永野愛さんの声の演技で李小春という少女の実存性が明瞭になった。

 

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道路の高架下を歩くジェンリャ。

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テリアモンが、シウチョン泣いてたよ、と心配そうに言う。
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あんなに大きな声出さなくても良かったのに――。

あの時、首を絞められて顔を赤くしていたテリアモンだが、やはり心配なのだ。

勿論、ジェンリャだって――

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ハッとなる。

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振り向いて、視界を過ったものに改めて見入る。

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今は絶滅した「町の写真屋さん」。フィルムの現像、紙焼きの受け付けをする店がどの商店街にもあったものだ(フィルム処理自体は現像所で行われていた)
しかしここの一体何に――

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ジェンリャは店の前に掲示されているポスターを見つめる。

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葉書の印刷見本――。

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店に入って、そのポスターを分けて貰ったらしい。

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店を出ると、留姫がお祖母ちゃんと一緒に歩いていたところに出くわす。お稽古の帰りなのだというが、どちらの稽古だったのだろう。留姫が何らかのお稽古をしていて当然なのだが、いつものスタイルで行けるとなると……??

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聖子に礼儀正しく礼をするジェンリャ(しかし変なぬいぐるみは持っている)
留姫に、公園にタカトたちがいるから行かないかと誘う。

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聖子は快く許すので、留姫は御機嫌。しかし携帯に着信。

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ルミ子が仕事が予定より早く終わったから買い物に誘うのだが――、留姫は友だちとの約束があると断ってしまう。

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走り出す二人。

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ルミ子をなだめる聖子。

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走る二人の下に――、暗渠(あんきょ/地上部を覆われた河川)。

その中にキャメラが入ると――

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誰かがいる。

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インプモン。ちっくしょう……。

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回復出来ないまま痛みに堪えている。

かっこ悪い……、俺……。

 

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ギルモンがパートナーのタカトが羨ましいヒロカズとケンタ。

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俺なんてカード・スラッシュの練習してんだぜ。

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カード・スラッシュ!

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マトリックス・エヴォリューション!

とうよ?クルモン的には、と問われて――

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同時に目をぱちくり。

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何故タカトにはデジモンがいて、俺らにはいないのかとケンタ。

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でも、レオモンみたいにデジモンが現れる可能性がゼロじゃないとタカト。

前話の回想がフラッシュバック。

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でもあいつ、いなくなったじゃん――。

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でもいいよな、一度でもさ――というヒロカズが言っているのは――

タカトが気づく。加藤さん……。

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樹莉が来ている。

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重い気持ちを押してここまで来たのだ。

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強い顔になって――

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樹莉がカードの束を見せる。

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カードゲームを教えて欲しいの。

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これ全部加藤の? すごい一杯持ってんだね――。

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タカトは気遣って、加藤さんと言うが――

あーこれ欲しかった奴だ!

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ちょっと!

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トレードを申し入れる二人に――

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教えてくれるの? くれないの?

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教えるからトレードという二人にタカトが、拙いよと言うが……、

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あたしが教えてあげるという声。

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留姫が立っていた。

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顔を輝かせる樹莉。本当!?

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カードをひったくって留姫の方に走る。

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あっち行こうと連れて行く。

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情けない声を上げる二人。

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オプション・カードの説明をしているらしい。

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留姫みたいに強くなったら、デジモン・クイーン二世……。

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カードの説明を快くしていた留姫だが、樹莉がゲームをしたいのではない、と気づく。

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レオモン、また来るかな……。

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判らないけど、来るといいよねと応える留姫。

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頷く樹莉。そう、前話は番外編なのではなく、テンションが上がっていた樹莉だった。そして、にわかのカード・コレクターでしかなかった樹莉は、自分がテイマーとしての資格が足りていないから、ゲームを教えて貰いたかったのだ。

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するとクルモンが樹莉の頭に、くーると言いながら飛び乗る。

留姫が、クルって。 ありがと、クルモンと樹莉。

 

 

 

有澤孝紀さんの音楽 1 デジモン以前

 

2017年に、新規オーディオ・ドラマを書く事になって最初に縋ったのが、主題曲、挿入曲、キャラクターソングの数々だった。そしてサントラCDを繰り返し聴き直す事で、当時の空気感というのを再び取り戻す事が出来た。

これは「ウルトラマンティガ」の小説を書く時も同じだった。音楽というのはやはり偉大なメディアであり、心理的なタイム・トラベル・マシンでもある。

Tweetで回顧していた時、音楽を担当された有澤孝紀さんについて書き始めたら、かなりの分量になった。デジモン以前と、デジモン4作についてだから相当な分量。という事で、少しずつこれから分散して本ブログに転載しておく。

元のTweetが基本長文の分割なので、これはまとめる。

 

 


 

有澤孝紀さんは2005年に54歳であまりに若くして逝去された。私はそれを2017年まで知らず、衝撃を受けた。

最初から映像作品の音楽作曲を志され、洗足学園で学ばれたという。

私は愛情を込めてサウンド・トラック楽曲を劇伴と呼ぶ事をお許し願いたい(作曲家によってはこの用語を嫌う)。

 

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最初期に東映作品で携われたのが「ビックリマン」(貝澤さんがSDで、劇場版は角銅さん演出)というと、その後にデジモンを担われるのも自然な流れだった様だ。

「きんぎょ注意報」で佐藤順一SDと組んだ後、何よりも一般の人に広く聴かれる劇伴を書かれた。

言うまでもなくそれは「セーラームーン」シリーズである。私は熱心な視聴者ではなかったが、時折見ては「垢抜けたお洒落な劇伴だなぁ」と思っていた。やはり特徴的だった、セーラームーンスキャットで歌う混声コーラスの導入は、70年代のハリウッド王道なサントラ・テイストで好きだった。

 

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コーラスについては、御自身がコーラス・グループを結成された過去があり、奥様も多くのCMソングを歌われたシンガーだったところから自然な成り行きだったのかもしれない。セーラームーン劇伴についてはネットのファンによる研究がなされていた様だが、今はニコニコ大百科にその片鱗が記されているのみ。(Geocitiesなど多くのウェブサイトが消えてしまっている)

キャラクターによってコードの構成音を変えていくという興味深い試みをされていた様なのだが、事実かどうかは今の私には判らない。

 

dic.nicovideo.jp

 

セーラームーン時代の音源を聴いてみると、シーズン毎にサウンドの特徴はそれぞれあるものの、基本的には重いクラシカルな曲調は避けられ、バトルシーンも爽やかな曲調が多い。イージーリスニング的、というと軽視している様に聞こえるかもしれないがそうではない。
かつてはパーシー・フェイス・オーケストラやカラベリときらめくストリングスといったポップス・オーケストラが映画音楽をゴージャスなアレンジをしたレコードは好んで聴かれた時代があったのだ。有澤さんの劇伴にはその感触も感じられる。

シーズン毎、1,2曲はジャズのアプローチもあって、ジャコ・パストリアスの "Teen Town" がモチーフになっていたり、他にもWeather Report的サウンドが散見出来る。これはデジモンでもそうだが、木管楽器がソロを吹く曲が多く(人声に近いからかもしれない)、それ故かもしれない。

この有澤さんのジャズ志向がデジモンに入ると強まるというのが、個人的には面白いと思っている。渡辺宙明さんをはじめジャズ系アレンジをされる劇伴作家の方はそもそもジャズ畑出身な場合が殆どだと思うのだが、有澤さんはそうではなさそうだからだ。

 

www.youtube.com

 

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ふしぎ魔法ファンファンファーマシィー」の音楽は、小坂明子さんが担当された。

 

www.youtube.com

 

第21話回顧 3

Act.3は、私個人的に最も笑って好きなシーンから。

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公衆電話でジェンリャに電話するタカト。

延々と逃げるレオモンと追う樹莉。

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レオモンさま~

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え? 加藤さんがテイマー?

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レオモン様、追い回す? ……それ、テイマーじゃなくって……、

聞いてみる。とタカト。

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加藤さーーーーん

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なーーにーーー?

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恋した事あるーー?

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あるー。

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いつー?

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幼稚園の時ー。

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ありがとーー。

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レオモン様~~~

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初恋じゃないみたい。

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初恋じゃないとすると、う~~ん。

判ったぼくも行く、となるのだが、ジェンリャのそもそもの発想もアレ。

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こっちに来るって。留姫にも知らせよう。

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その子、デジヴァイス持ってるの?

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聞いてみる。

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加藤さーーーーん!

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なーーにーーー?

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デジヴァイス、持ってるー?

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持ってなーーい!

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持ってないって。

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それだけーーー?

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それだけーーーーー!

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レオモン様~~~~

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デジヴァイス持ってないのにテイマーなんて、そんなのないわよ!

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いいわ! その子に意見してやる

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留姫も来るって。

 

この公衆電話のシーンは破壊力が強かった。なんで声優の方たちは、今回は脚本も演出もいつもと違うっていうムードを見事に声で表現出来るのだろうと感銘も受ける。

 

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茂みに折っていった樹莉、ややして悲鳴!

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!?

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逃げてくる樹莉。そして――

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ズザーっと圧されてくる――

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レオモン。クンビラモンが襲撃している。

このワンカットでいきなりアクション・モードに入ってしまうんだから凄い。

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あのデジモンは!
さっき私の事を襲って――。

しかし、それは事実ではないのだが……。

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少しもたつくも、表示される。クンビラモン、聖獣型完全体――

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デーヴァだよ。ジェンリャが合流。

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間合いをとる二者。

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しばらく様子を見よう、と見つめる――、おや、マクラモンがすぐ近くにまで――

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一度刃を交わしているので、互いの力量は判っている。

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クルモンがレーオモン がんばーれ、と応援。

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凝視するマクラモン。

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見つめているのは、クルモン。

そう。最初マクラモンが現れた時は、テイマーとD-Arkに関心を持っていた。しかし、ヒロカズの手描きのカードでも進化が起こった事で、進化を促すパワーのコアはデジヴァイスではなく、この小さなデジモンに秘密があるのだと確信したのだ。

 

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さっきの俺と思うなよ(相変わらずデーヴァらしくないな……)

六分身!(本来の設定は六芒星の結界に相手を閉じ込め、宝杵で潰す「クリミシャ」というのが必殺技らしいのだが、アニメではアニメらしい表現をする)

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驚くレオモン。

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六体に囲まれる。

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どれもが実体の様に強い。レオモンですら苦戦。

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レオモン様! 無駄だよ、とタカトが制する。

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苦戦を強いられている。

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貸して!

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デジヴァイス

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……!

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――はい、と渡すタカト。

なんとここでスラッシュ・バンク 加藤さん編!

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樹莉のモーションはタカト準拠だが、新作。

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カードスラッシュ!(何をスラったか不明)

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カードとD-Arkにフラッシュが起こらない。

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「SLASH!!」のオケ、テープレコーダーの回転を急速に停止する様に終わる。

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レオモンは今だ苦戦中。

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――もう一度!

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カード・スラッシュ!

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するのだけれど……、

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全くレオモンの支援にはならない。

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私は……、レオモン様のテイマーじゃなかった……。

膝から崩れる樹莉。

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加藤さん、と慰めているタカトを置いて、走り出すジェンリャ。飛ぶテリアモン。

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ジェーン!

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カード・スラッシュ! 超進化プラグインS! カードとD-Arkにフラッシュ閃光。

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くっるー!

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――これだ……。

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テリアモン進化!

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ガルゴモン!

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進化の光が収束するや――

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っっ!

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あいつ!

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ハハハハハと笑いながら、まるでドリー(移動車)に乗っている様に後退。

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さっと姿を消していく。

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レナモン見参。

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留姫、あの子――! そう言って追うレナモン。

どうしたの!? レナモン!

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ダムダム・アッパーでクンビラモンを撃つガルゴモン。

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倒れているレオモンの前に立ち、包囲するクンビラモンを威圧するガルゴモン。

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レオモン、視線の先に――

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落胆している樹莉――。

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これは哀しい……。

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加藤さん、あの子の為にも……

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あいつを倒す!

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だだだだだだだーっ

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獣王拳!

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獅子の炎が――

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分身を焼き払い――

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獅子王丸で――

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クンビラモンを量子破壊!

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戦いは終わった。加藤さんの涙が乾かぬうちに――

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私は去る――

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加藤さん、と話しかけるタカト。しかし――

一人に、してくれない、と樹莉。

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テリアモン、帰ろう、とジェンリャは去って行く。
ギルモン、ホームに帰る、とギルモンも。

タカト、仕方なくギルモンを追う。

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泣いている樹莉。でも――

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その想いがあったからこそ……、

その後の展開があった。

 

 

私はテイマーズが、ある面では“メタ・デジモンアドベンチャー”だと想定して、それは初期構成案から明記してある。
色々な偶然の巡り合わせで、浦沢さんの脚本を角銅さんが演出という布陣で、テイマーズのレオモンがこうして初登場となった。これもメタな感覚があって、やっぱり個人的に嬉しかったのを覚えている。

 

 

 

さてしかし、21話はここでは終わらない。

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これは初めて見る東京の夜景。

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お馴染みの都庁。この描かれ方だと深夜――。

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ブラックな出向先で働くタオ。

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タオを呼ぶドルフィン。

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カーリーのディスプレイを囲んでいるワイルド・バンチ。

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モニタに映っているイラストレーション。

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D-Ark=テイマーズのデジヴァイスにそっくりな――

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アークか!

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懐かしいな、とデイジーを見るタオ。

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しかしその時、激しい地震が起こる。

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ビルが崩れる様な震度ではなかったが――

 

アークは、デジモンが棲息するネットワークと、それで遊ぶ子どものイメージ・スケッチで、アークとは子どもとネットワークのインターフェイスとして提案されていたデヴァイスだった。

D-Arkがどうしてああいう形状として具象化したのか、その糸口が示される。

あの絵には元となるものがあった。

 

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アラン・ケイが提唱していた、「ダイナブック」という子どもの教育用デヴァイス。その概念図だった。1982年頃の構想で、当時は子どもがモバイルでコンピュータを触れる時代ではなかった。

後になって、Dynabookという登録商標を日本の東芝が買い取り、ノートPCのシリーズ名として用いていたが、もうそれも今は無くなってしまった。

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やや後になって作られた、アラン・ケイダイナブックのモック。キーボードもあるし、液晶はタッチ式でペン入力が出来るという、ほぼほぼ今のiPad+キーボード。

2020~21年の世界の事情で、子どもへの教育のツールとしてコンピュータが改めて必要性の高いものになったのだが、アラン・ケイはよりクリエイティヴな発想が生みだせる、プログラミングを遊び感覚で覚えられる様なソフトウェアを提案した。その理想は今も継承されていると、Twitterで教えて戴いて嬉しかった。

 

と、最後は蛇足的になってしまったが、浦沢義雄さんの脚本回、ご堪能戴けただろうと思う。

次回からはもう、前半部の終幕に入ってしまう。

 

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#21  Credits

 

レオモン:平田広明
クンビラモン:宮田幸季
謎の少年(マクラモン):堀川りょう
加藤樹莉:浅田葉子
タカトの父:金光宣明
李ジャンユー:金子由之 
ドルフィン:菊池正美

 

原画:ながまちよしや 原田節子 諏訪可奈惠 信実節子 兼高里香

動画:岸 祐弥 佐藤恭子

背景:徳重 賢

デジタル彩色:及川眞由美 小久保真希 金井八重子 関口好子

色指定:板坂泰江

デジタル合成:三晃プロダクション 広川二三男 則友邦仁 吉野和宏 中山照美

編集:片桐公一 演出助手:まつもとただお 製作進行:山下紀彦