ネットワークの近未来予測がよもやこれ程までに見通せない事になるなどと、例えばダグラス・ラシュコフにせよ想像だにしなかっただろう。1990年代後半からのネットの発展は、更にその先には素晴らしいのか、恐るべきものであるのか何れにせよ、推測の域を越えていたのだから。
— 小中千昭 Chiaki J. Konaka (@yamaki_nyx) 2017年11月15日
IoTといった生活に密接したテクノロジが発展する事に何ら驚きはない。そうなって然るべき事になっているだけだ。SNSが群としての人を動かす事もアラブの春が起こって以来は驚くに当たらない。寧ろ現在の世界を見回すと、如何に情報を遮断するかの方に重きが置かれている。
— 小中千昭 Chiaki J. Konaka (@yamaki_nyx) 2017年11月16日
かつて「管理=Administration」をする側に身を置いていた立場からすれば、人がネットに何ら未来的希望を抱かなくなっている今の方が余程仕事はし易いとは言えるだろう。だが今よりも進んだ社会コミュニケーションを想像出来ないまま、ただのインフラとして用いられるだけで良いのか。
— 小中千昭 Chiaki J. Konaka (@yamaki_nyx) 2017年11月16日
こうして利用しておいて言うのも何だが、欧米ではTwitterの文字数制限が倍になったとしても、ここで表現出来るものは直感に近いものなのであって、今尚140字である日本のTwitterはロジカルな思考過程を提示するには実に不向きだと感じる。
— 小中千昭 Chiaki J. Konaka (@yamaki_nyx) 2017年11月16日
主にはやはり(携帯~BlackBerryを経ての)スマートフォンが一画面で完結できる情報量の制約なのだろう。掌に収まるサイズのガジェットがどれだけ解像度を増したとて、この制約を破る事は不可能に思える。
— 小中千昭 Chiaki J. Konaka (@yamaki_nyx) 2017年11月17日
1990年代末に放送されたアニメに登場していた「NAVI」という架空のハンドヘルド・ガジェットは、仮想スクリーンで広い画面を虚空に表示させていた。勿論プライヴァシーの問題もあり実用的ではないが、ARの方向から進化出来るのではないか
— 小中千昭 Chiaki J. Konaka (@yamaki_nyx) 2017年11月17日
2000年代に入ったばかりの時期、私はインフラとして整備されつつあったネット環境から不穏な要素を排除する機関を作り上げる。現実世界の人間が眠っている不可知の領域で活動するという意味合いでHypnos(眠りの神)という名称をつけていたが、今思えば些か恥ずかしい。
— 小中千昭 Chiaki J. Konaka (@yamaki_nyx) 2017年11月17日
2001年から翌年にかけこの日本にて、あってはならない筈の出来事が起こった。ネット内の存在である仮想生物が現実世界に肉体物質化したのだ。私はその現象をRealization(これは英語のRealiseの誤用ではない。単に物質化したのではない認知的事象だという意味合いで用いた。
— 小中千昭 Chiaki J. Konaka (@yamaki_nyx) 2017年11月17日
(承前)しかし英語圏の人には伝わり難い言い回しであったらしく、英語に翻訳された時にはMaterializationと言い直されてしまった。だがこれでは単なる物質化なのであり、生命活動のフェイズが全く削られてしまう。やはりあの事象は「リアル」な在り様だったと思う。
— 小中千昭 Chiaki J. Konaka (@yamaki_nyx) 2017年11月17日
現実世界-Real World-で物理的被害を及ぼす実体化仮想知性の事をコードネーム「ワイルド・ワン」と呼称していた。「野性」というよりは法治外という意味合いだったが、彼らのデジタル世界に於ける生態は実際に野性と呼んでも差し支えなかったのだと知ったのは後の事だった。
— 小中千昭 Chiaki J. Konaka (@yamaki_nyx) 2017年11月17日
しかし「ワイルド・ワン」には既に呼称が存在しており、そればかりではなくその存在が子ども達にはとうに周知されていた事を知った時は、怒りよりも羞恥心の方が大きかった事を率直に言っておかねばなるまい。それは勿論 Digital Monster、「デジモン」である。
— 小中千昭 Chiaki J. Konaka (@yamaki_nyx) 2017年11月17日
デジモンが如何に誕生したかについては徐々に知る事となった。事の端緒は1984年、パロアルトの研究室で若者達が作り上げたものだったが、誕生時から驚く程に多種多様なデジモンが存在した理由には、子どものイマジネーションをひな形にしていたが故だった。
— 小中千昭 Chiaki J. Konaka (@yamaki_nyx) 2017年11月20日
ロブ・マッコイ教授を中心とした研究グループは自らを[Wild Bunch]と称して、デジタル領域に、恐らくは世界で最初に最も生物に近しい人工知性を発達させる事に成功した。重要なのはしかし、生物に近いとは言え生物とは全く異なる生態を持っている点にあった。
— 小中千昭 Chiaki J. Konaka (@yamaki_nyx) 2017年11月20日
しかしデジモンは、子どもが想像するばかりの範疇には留まらなかった。パロアルトのローカル・サーバ内に棲息域を持っていたデジモンだったが、何らかの不測の事態によって汎世界ネットワークへと流出し、そこで独自に進化を遂げていった。
— 小中千昭 Chiaki J. Konaka (@yamaki_nyx) 2017年11月20日
デジモンの持つ「生物らしさ」はより広いテリトリーを希求した。デジモンのデータはネット内では不要な「ダスト・パケット」の塊でしかなかったが、やがて何らかの刺激を受け、知性を格段と進化させていく。この事象はWild Bunchの想定を越えていた。
— 小中千昭 Chiaki J. Konaka (@yamaki_nyx) 2017年11月20日
デジモンは、物理レイヤーよりも深いレイヤーに於いて、カンブリア紀爆発の様に進化と多種化を遂げた様だ。このプロセスには未だに謎が多い。そこに何らかの存在――、デジタル世界にてアプリオリに生じた自我の様なものが関与した可能性は否定出来ない。
— 小中千昭 Chiaki J. Konaka (@yamaki_nyx) 2017年11月22日
デジモンはネットの中に於いて大きく二つの種に分化したらしい。ワクチン種とウィルス種がそれで、彼らの世界=デジタル・ワールドにて抗争が潜在化していたのは明らかだ。デジモンは多種多様だがその本能には生存闘争がある。これは実のところ生物と変わらない。
— 小中千昭 Chiaki J. Konaka (@yamaki_nyx) 2017年11月22日
更にデジモンを識る上で重要な語は「進化」だ。彼らは幾つかのステージを経て進化を遂げていく。この進化プロセスは個々のデジモンに急激に発露するが、種としてのデジモン全体にも進化のステージがあった。最も旧い時期に進化を遂げたデジモンがいた。
— 小中千昭 Chiaki J. Konaka (@yamaki_nyx) 2017年11月22日
ところで昨晩、かつて部下だった女性にに言われた。
— 小中千昭 Chiaki J. Konaka (@yamaki_nyx) 2017年11月22日
「Twitterの使い方間違ってますよ。何長文を分割して書いてるんすか」
「……」
ブログでやれ?
— 小中千昭 Chiaki J. Konaka (@yamaki_nyx) 2017年11月24日
至極ご尤もなのだが、これまで2つのブログを放置している前科が私にはあり、また別のものを始めたら絶対怒られるから出来な
wktk pic.twitter.com/GSMvg7prBM
— 小中千昭 Chiaki J. Konaka (@yamaki_nyx) 2017年11月24日
この山木アカウントは「テイマーズのBD-Box出るよ。CDドラマ作ったよ」という告知用に、ひたすらネタを書くだけのつもりで設けたものだったのだが、色々と面倒臭いのでもう開き直る。暫くは小中千昭として記述する。
— 小中千昭 Chiaki J. Konaka (@yamaki_nyx) 2017年11月29日
如何せん長文体質であり例によって分割して投稿する。 pic.twitter.com/gVLbpgoapT
そもそも16年も前のアニメシリーズだ。懐かしさを感じて貰えば良いだろうと思っていたのだが、CDドラマを構想する内に、テイマーズの世界はあの時に閉じたのではなく、今も尚続いていると感じたのだ。
— 小中千昭 Chiaki J. Konaka (@yamaki_nyx) 2017年11月29日
私はウェブサイト上でメール・アカウントを公開している為、多くの海外ファンからのメールを貰ってきた。何より多かったのがテイマーズのファンからだった。最終回の後、どうなったのかを訊ねる少女が多かった。
— 小中千昭 Chiaki J. Konaka (@yamaki_nyx) 2017年11月29日
いつも私は、シリーズの「その後」は視聴者1人1人の中に続いている。だから私はそれ以上の事は言えないと答えるのが常だった。これはテイマーズに限らず私が商業作品を世に送る際の基本的な考えだ。
— 小中千昭 Chiaki J. Konaka (@yamaki_nyx) 2017年11月29日
観客・視聴者に送られた作品は作家のものではない。基本原則である。しかしテイマーズでは、一年後にCDドラマ「メッセージ・イン・ザ・パケット」という後日談を書いていた。ここでタカト達がデジモンにまだ再会出来ていない気持ちを描いていた。
— 小中千昭 Chiaki J. Konaka (@yamaki_nyx) 2017年11月29日
一年後というタイミングでは、これ以外の物語は私の中に有り得なかった。しかし、あれから15年もの月日が経っている。様々に想像されただろう「その後」を、私たちオリジナル・スタッフが作っても良いのではないか。
— 小中千昭 Chiaki J. Konaka (@yamaki_nyx) 2017年11月29日
そう考えがシフトしている事に、自分自身も驚いていた。オリジナル・キャストで「その後」を描くなら、数年後辺りが塩梅良いのだろう。しかしテイマーズはリアルタイムのネット社会と密接に物語を作っていた。
— 小中千昭 Chiaki J. Konaka (@yamaki_nyx) 2017年11月29日
2018年に世に送られるなら、物語の時制は2018年でなければならないのだ。そして、あくまでBlu-ray BOXの特典なのであり、アニメの新作を作るという訳では無い。呼べるキャスト数には限りがあった。今井由香さんが休業されている事実もある。
— 小中千昭 Chiaki J. Konaka (@yamaki_nyx) 2017年11月29日
そうした現実を踏まえ、テイマーズを好きだった人々を失望させないものを考えていった。テイマーズの続編的なものを考えていた人(動画を作った人やイラストを描
— 小中千昭 Chiaki J. Konaka (@yamaki_nyx) 2017年11月29日
いてくれた人もいた)の想定とかなり異なるものになってはいるだろう。
4:3のSD画質なデジタルアニメが、HD版のリイシューに耐えるのか少し疑問を持っていたが、特別放送された一話を観たら、これが驚く程に精細だった。これは胸を張って是非購入して欲しいと言えると思った。
— 小中千昭 Chiaki J. Konaka (@yamaki_nyx) 2017年11月29日
ここまでは明かしておきましょうとハピネットと申し合わせている事柄を、書いておこう。物語は2003年のタカトとジュリの場面から始まる。そして出演キャラクターは既に公表されている。レナモンの存在自体は軽々に扱っていない。
— 小中千昭 Chiaki J. Konaka (@yamaki_nyx) 2017年11月29日
にしても高価な商品である事には変わりない。夏の「神霊狩」のイベント時に会った人には「毎月貯金して下さい」と助言した。まだ今からでも間に合うと思いますよ。
— 小中千昭 Chiaki J. Konaka (@yamaki_nyx) 2017年11月29日
率直に言って、アニメーションとしてテイマーズの続編を作るという話は今現在全くない。私はやりたいのだけれど……。
— 小中千昭 Chiaki J. Konaka (@yamaki_nyx) 2017年11月29日
ああー短文投稿サイトはやはり私には合わない。ブログでやれ? いやだから(以下略)。とりあえずは以上です。
— 小中千昭 Chiaki J. Konaka (@yamaki_nyx) 2017年11月29日