Digimon Tamers 2021 Blog

デジモンテイマーズ放映20周年記念ブログ

第51話回顧 4

 

2017年にニコニコ動画で4話ずつ配信された際に見直した時、51話が自分の記憶と少し違って、デ・リーパー撃退までが想定より長くなっている感覚を抱いたのだが、キャプチャをとりながらシークバーを見ると、計算通りな尺で残りのパートがちゃんと残されていた。現存するシナリオでそれを読み切れないのは、長く書きすぎていた(20枚、製本台本40P分)からで、きちんと収めてくれた梅澤さんには感謝しかない。

デ・リーパーが退化し、リアル・ワールドから消えていくという事は、今彼らがいるデ・リーパー・ゾーンそのものも消失しようとしている事になる。究極体がゾーン内で活動出来る様に最適化されたのが、SHIBUMIが書いたレッドカードのアルゴリズムだった。ゾーンが消えると、究極体そのものも成立しなくなってしまう。デジタル・グライドの力まで削いでしまう。

 

途方もない戦いを終えてホッとしていた時――

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突如苦しみ始め、光を放ち始めるジャスティモンとサクヤモン。

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どうした!? サイバードラモン!?

リョウ! 何かおかしい!

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突如「テイマーボール」の「グライド」(帯)が消える。

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留姫! すまない! 私にはどうにも出来ない! 今井さんはサクヤモンではなくレナモンとして演じている。

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どうなっちゃうの!?

 

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樹莉ーーっ! 飛翔していたデュークモン――、

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突如苦しみ、光に包まれる。

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どうしたの!? ギルモン!?

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タカト――、もうこの姿、保てない……。

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ギルモン! 

タカトぉ!

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彼らも分離する。

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タカト! 樹莉を!

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うん!

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タカト、ギルモンの尻尾を掴む。

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ギルモン、渾身の力で自分の尾を振り回して――

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タカトを押し出す! 

無重力空間の連携プレイ。7話でギルモンを救う為に、ジェンと留姫がタカトを押し出した7話の反復。

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気合いの声のタカト。

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デジモンよりも人間の方が、ゾーンはトキシック。留姫もリョウもぐったりしている。

早くここから出なくては留姫たちが!

だが、あいつらがまだ――と、サイバードラモンが下方を促す。

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孔から浮かび上がってくるジェン。

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テリアモン……。

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テリアモンの姿は見えない――。

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レナモン、ジェンを……。

判った!

ここで暗転。

じゅーり! じゅーり!とクルモンの声。

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加藤さん!

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ぼくだよ!

長い睫越しの開眼POVだった。

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タカト、くん……?

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ぼくだよ! 来たんだ! 迎えに!

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私――、会いたかった……、とっても……。

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ぼくだって!

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樹莉、急に元気づいてタカトに抱きつく!

ここから「デジモンテイマーズのテーマ」。

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クルモンが耳を大きく拡げる!

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じゅりー、と平泳ぎしながら上ってくるギルモン。

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くるも~ん! ギルモーン!

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レナモンが留姫とジェンを保護している。

早くここから出ないと!とレナモンがタカトに。

だけど、どうやってここから出たらいいんだろう……。

ぱぴゅぽー、という声。おーーーーーいというヒロカズの声も。

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すると! 一同に被さってくる巨大な――オーシャンラブの泡。

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おーいみんなーっ! とケンタが呼んでいる。マリンエンジェモンのテイマーである。

助けに来てやったぜ俺たち様がよ! とヒロカズ節。

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ヒロカズ! ケンタ!

あんたたち……、と留姫が頼もしそうに。

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さっ、帰ろうぜ! とヒロカズ。

シナリオだと「テリアモンはどこだぁ?」というガードロモンの台詞だったが、ケンタに振り返られた。今話、梁田さんは呼べなかった……。

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マリンエンジェモン! テリアモンを頼む!

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ぴ~ぴ~ぷ~

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孔を降下していくオーシャンラブの泡――。

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ジェンが叫ぶ。

テリアモン! 大丈夫かーーーっ!?

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も~まんたい~~~~ 

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みんな、一緒だね?

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うん! みんなずっと一緒さ! ね? ギルモン!

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うん!と深く頷くギルモン。

日本の小学生の、最大限な愛情表現は「抱きつく」事だと思った。

後期エンディング曲、AiMさんが歌う「Days -愛情と日常-」の事は一度Twitterでは回顧したのだが、改めて後に書こうと思う。ともあれ、間違いなくラヴソングだと私は思ったし、この曲がシリーズの終幕をどう描くか、大きな啓示をくれたとも思っている。ただ、当然タカトと樹莉の関係性は、恋人には至っていない。だから、これが「最大限」なのだ。

 

引いていくデ・リーパー・ゾーンの点描を見せながら、山木が回顧的にモノローグ。

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あれが本当にただのプログラムだったのか――

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それとも、ネットワークの奥底で何か他の――

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別の世界と繋がった存在だったのか――

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今の我々は知る事が出来ない――。

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今は、だが……。

溶暗。

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大団円的なパートは短い。この後の「別れ」の場面があるからだ。

本来的には、英雄的に戦って世界を救ったタカトたちを、皆が祝福する様な場面があって然るべきだった。けれど、やはりそれは不要だ。これはあくまで、子どもたちの目線で描いた、子どもたちを描く物語なのだ。