第31話回顧 4
プロット的にはAct.3の三部立てでいいのだが、何故最後を分けたかと言えば、単純にアクションが見事だからなのだ。スマートフォンでこのブログを見ている人には、どの画像も同じサイズに見えているだろうが、PCのブラウザでは「ここ」というカットは大きいサイズにしている。本エントリは大きい画像が立て続けに多くなっている。
隠れていた樽から飛び出るレオモン。
すかさずレナモンと共に攻撃!
着地。
別の樽から――
樽をぶち破って登場するガードロモン!
樽を引き割ってギルモン!
きっと助けに来てくれると思ったわ! だからオロチモンにお酒をいっぱい呑ませて――
酔わせておいたの!
身構える四デジモン!
オロチモンは酒を呑めば呑む程強くなるゲコ……。
そんな……。
その通り、残念だったなぁ。ふははははは
レオモン、私よけいな事しちゃったみたい……。
樹莉、気にするな。
レオモンはジェントルだ。
そこに襲い来るメカヘッド。
ド迫力で獅子王丸を突き立てるレオモン!
レナモン!
流麗なるレナモンのキック!
メカ一体を撃破!
ギルモンも戦って!
判った! 戦う!
ファイア・ボール!
ファイア・ボールを吐くギルモンはバンクと同じだが、デジタル・ワールド編のリュックを背負っている作画なので新作。
撃破!
レオモンが獅子王丸を抜くと、そのメカヘッドも撃破!
しかしブラックジャックの様な尾先が――
レオモンを――
レナモンを――
ギルモンを痛打。
ふふふふふ
何がおかしい、と問うレオモン。
お前たちが戦った首はダミーだ、とせせら嗤うオロチモン。
え? 何?とギルモン。
このカットは長い横パンを繋いだもの。私のTwitterのProfileの背景にした。拡大して見て欲しいのだが、小さく描画されてはいるものの、四体のデジモン、四人の少年少女の立ち姿が見事に芝居をしている。特に樹莉と留姫の違いが見事。
メカヘッドが全て再生してしまう。
うぉ……!
アメノムラクモ!
巻いていた尾先が解けると――、剣となる。
八岐大蛇が素戔嗚尊に倒されると、尾の中から出てきたというのが「草那藝之大刀」(天叢雲剣←こちらの読みがアメノムラクモ のけん)。
レオモン、獅子王丸で打ち合う。しかし――
まともに膨大な炎を浴びせられてしまう。
流石のレオモンも動けなくなる。
レナモンが――
レナモン史上最強の狐葉楔だった。大きな爆発を起こすのだが――
まだしぶとい。
効かない!
ギルモンがオロチモンの蛇腹喉にファイア・ボールを命中させるのだが――
仕返しの炎が――
私のせいよ……。私がオロチモンにお酒を呑ませたばっかりに……。
ヒロカズが駆け寄る。加藤! テイマーなんだからもっと自信を持って! しっかりしろ!
このままでは負けてしまう。他の闘い方をしないと――。
他の戦い方……?
はっとなってポケットからカードを出す。そうだ――
これ!
レディーデビモンのカード。
加藤樹莉、初の本物カード・スラッシュ。今話初の挿入歌は勿論「SLASH!!」ヴォーカル入り。
21話では閃光がなかった。今回は激しく閃光が迸る。
レディーデビモン!
レディーデビモン???
しかしレオモンには膨大なパワーが注ぎ込まれている。立ち上がるレオモン。
咆哮。レディーデビモンの姿が重なり――
完全にその力を得る。
凶悪な目となって――
強烈に吐く、プワゾン!
相手のパワーを全て相手に返してしまうという恐ろしい技、だそうだ。
あえなくオロチモン――
断末魔を上げ――
大爆発――
量子崩壊。
平穏に戻っていく――
レオモン、顔を向けて優しく、樹莉、と呼び掛ける。
勝った……。
留姫が近づいて、おめでとう!と祝う。 テイマー樹莉の初勝利だった。
俺も早くテイマーになりたいな!
良かったゲコ。これで毎日歌って暮らせるでケロ(あれ?)。
ケーロケーロケケロー♪
ゲコモンに平和が戻った。
ヒロカズ、ガードロモンに笑いかける。と――
虚空に輝く――
あ……
D-Arkが手の中に――
収まる。
デジヴァイス……。
もしかして、俺がヒロカズのパートナー? とガードロモン。
テイマーになれたーーー!
ええ? と驚く留姫。
やったね!と祝福する樹莉。
座り込んで悲嘆するケンタ。冗談じゃないよ、俺だけひとりぼっちかよ!!
タカト今頃何してるのかなぁ……?
うああああああああああああああ
どうやら水中深くに飛び込んでいった様だ。でもダスト・パケットが浮かび上がっていく。多分大丈夫だろう……。
という感じで31話は終わる。
ヒロカズがテイマーになる場面は、吉沢さんが本当に盛り上げて演出してくださった。判っていても、少し涙ぐんでしまう。
私が嬉しかったのは、浦沢さんが樹莉というキャラクターを気に入ってくれて、使い倒してくれた事だ。お荷物なテイマーとして冒険に加わったのではないと、この回でしっかり見せてくれたのだから。レオモンとの絆も、とても深めてくれている。
冒険に加わる賢者的なポジションで、レオモンはテイマーズでも本当に際立つキャラクターになってくれた。
だから、その二者に今後担わせる運命を想定する私からすると、心痛む回でもあったのだけれど。
打ち上げパーティで、一言だけ浦沢さんに挨拶をした。一緒に仕事させて貰えて嬉しかったです、と。浦沢さんは穏やかに笑っていた。
#31 Credits
ガードロモン:梁田清之
塩田博和:玉木有紀子
北川健太:青山桐子
オロチモン:小村哲生
ゲコモン:高戸靖弘
原画:竹田欣弘 長崎重信 藪本陽輔 羽坂英則 吉田直実 浅沼昭弘
動画:塩田夕子 渡邊 渉
背景:小関俊之 福澤久美子 川崎三千代 伊藤信治
デジタル彩色:松山久美子 井田昌代 及川眞由美 小久保真希
デジタル合成:三晃プロダクション
広川二三男 則友邦仁 峰岸智子 大西弘悟 金子直広
演出助手:地岡公俊
製作進行:坂本憲知生