第43話回顧 3
インプモンのフラッシュバックで描かれてきた、かつてのパートナー、アイとマコト。腕を取り合っていつも喧嘩をしている場面が繰り返され、それがインプモンを出奔させたトラウマティックな原因であったのは判るものの、そもそもどうしてアイとマコトがパートナーとなったのか、アイとマコトとの楽しい記憶が有った筈だと書いた。
しかし第三部では、インプモンのパートナーがやはりアイとマコトの二人なのだという事をドラマの中で説得出来ている。
CM開け、入り前と同じく青空からパンダウン。
本郷――。この不動尊らしき施設はどこか判らない。門の上に座っているインプモン。
どこに行けばいいか判んねーよ……。
小さな犬が吠える声。
どうしたの?
犬が見ている先にいるインプモン。
暫し黙って見つめ合う。
インプ、モン……?
いざという時に、言葉が出ない。
わーいインプモン! インプモンだー! と喜ぶマコト。
アイは次第に涙ぐんでいく。
アイ、マコ……。
攻撃ヘリによるミサイル連発。
激しい爆発が起こるが――
全く無傷でいる。
ば、馬鹿な……。全弾命中した筈なのに……。
奇怪に身をくねらせながら――
ああッ!?
音だけで直接描いていないが、数機の攻撃ヘリがADR-03の鎌で叩き落とされてしまう。人的被害が出た事を、間接的にでも描いたのは本シリーズでも初めて。
ヘリは墜落して泡の中へ。
一瞬にして全滅だと……?
公園に駆けつけるヒュプノスのモバイルラボ車。中から飛び出すテイマーズ。
ああ!?
あいつ! 昨日の夜現れた奴だ!
間違いない! デ・リーパーだ! とジェン。
あれ見て! と留姫。
なんかコードみたいなもので繋がってる!
運動機能も全て母胎から供給され続けているので、無限なスタミナがあるのだ。
デジタル・ワールドじゃデジモンたちが戦ってる!
ぼくたちの町は、ぼくたちが守るんだ!!
久しぶりにトリプル・カード・スラッシュ。
マトリックス・エヴォリューション!
「SLASH!!」はインスト版。
二段進化を果たす三体。
ゾーン目掛けて飛翔していく。
頼むぞ!!
これがデジモンの進化……。
山木、ついに眼前で、子どもとデジモンがどうやって戦ってきたかを目撃。
二人の祖母が、外出してくるという。お留守番してね。
は~~~い。
完全に出て行くまで、じっと待ち――
インプモン、もういいよ。
おぅ。
ADR、ドローンで攻撃してくる。
メガログラウモン!
ダブル・エッジで防ぐ。やはり触れると危険なデ・リーパー・ジェル。
撃ち落とせ!!
ラピッドファイアー!
何とかドローンなら撃ち落とせる。
タオモン!
オン!
防御シールドを張る。
凄まじいエネルギーが襲う。
ゾーン上空の戦い――
我々は、あんな子どもとデジモンにしか頼れないというのか……?
いえ!
山木が来ている。
そんな事は、ない!
お客様状態のインプモン。
これ飲んで。これ飲んで。
二つのグラスのジュース。
これ食べて。これ食べて。
果物の籠と菓子の籠。
おい、アイ、マコ、こんなにいっぱい――
あっ!
くまのぬいぐるみを抱えているアイ。
この腕がとれちゃったくまさんのぬいぐるみ、
お母さんにくっつけてもらったの。
――。
それはインプモンの「痛み」だった。
マコちゃんと決めたの。おもちゃは全部、二人のものにしよう、って。
お姉ちゃんとインプモン取り合ったから、
だからインプモンいなくなっちゃったんでしょ? だから決めたの。
ごめんなさい、インプモン。
どういう顔をしていいか判らず、顔を背ける。
許してくれる? 許してくれる?
許すに、決まってんだろ!
喜ぶ二人。
アトミック――
ブラスター!
ホーミング・ミサイル!
なんとADR、タオモンの結界シールドを張る。
何!?
メガログラウモンとラピッドモンの最終武器が凄まじい爆発を起こすが――
無傷であるばかりか――
アトミック・ブラスターを放ってきた!
んぐわっ!!!
ぐうううううぅぅ!
共感しているタカトにも強烈な痛みと圧力。
タカト!
あいつ! こっちの攻撃を学習してる!
ADR、ラピッドモンを真似て背部からホーミング・ミサイル風にドローンを発射。
正確な誘導軌道も同じく。
うああああああああっ!!
ジェンも弾き飛ばされる。
攻撃ヘリをも落とした鎖鎌を高速回転させて迫り――
タオモン、防御する間もなく痛めつけられる。
留姫――!