第38話回顧 3
いよいよ、デジモンの真の敵――、後には人間の敵ともなる存在が明らかになろうとしていく。だが、まだスーツェーモンの怒りは収まっていない。
マトリックス・エヴォリューション!
タカトがD-Arkから進化する初めての場面。デュークモン進化バンクの冒頭部初披露。
ギルモン、進化~。
デュークモン!
紅蓮の焔をシールドで防いでいるデュークモン。
タカトが気合いを入れて薙ぎ払う。
焔を消し去るデュークモン!
デュークモンの目は、ギルモンのままなので判り易い。
何!? 狼狽えるスーツェーモン。
ロイヤル・セーバー!
何とかかわすスーツェーモン。
うっく――。スーツェーモンもたじろぐ程のパワーだった。
デジモンと人間が進化して――
一体何が悪い!
ワンカットで迫る。
激しくやり合う。
それすらも判らぬか愚か者!
火焔球を吐く!
シールドで対抗する。
判らないのはそっちだ!
なるほど……。人とデジモンが進化するとは、そういう事であったか。デーヴァ達が敵わぬ訳――。
判ってくれたか――?
しかし――、やはり邪道!
強烈な羽ばたきで攻める。
うっ!
倒さなければ判ってくれないというのなら――、倒すだけ!
うああああああっ!!
たあああああっ!!!
うああああああああああああ!!
倒せるものなら倒してみろ!
青い稲光を伴った鎖が天空より――
デュークモンと
スーツェーモンを隔てる。
聞けい、二人とも! チンロンモンが仲裁に。
汝らは戦うべき相手を間違っている。それ程戦いたいのなら、真の敵に向かえ。
チンロンモンは「デジモンアドベンチャー」でも登場しており、同じ小杉十郎太さんが演じている。
真の、敵……?
神の別の領域――
白っていう事は、この世界の主は四聖獣の一人、バイフーモンという事か?
俺が感じるのはそいつか、とサイバードラモンが問う。
気をつけろ、かなり強いぞ。
あの森の中――
強い者を間近に感じて熱り立つサイバードラモン。
突如、森が動く。
こっ、こいつは――!
シェンウーモン、聖獣型デジモン、究極体、四聖獣――。
じゃあここは、バイフーモンのじゃなく、シェンウーモンのもの?
いや、バイフーモンの留守を預かってるのだ。
それにしても間近に人間の子どもを見られるとは思わなんだ。
シェンウーモンは首が二つあり、交互に喋る。私が子どもの頃からテレビまんがで親しんだ八奈見乗児さんが、八奈見乗児さんでなければ出せない声で演じられている事に感動する。
長生きはするもんじゃ、と言って笑っているシェンウーモン。
俺が感じた気配はお前だったか!? 俺と戦え!
我ではなかろう。お前が感じた気配は――
ほら、そこの谷底から出ておらぬか?
突如谷底から眩い光が――
谷底深くから激しい光と、噴煙。
何が起こってる……。
戦っている! バイフーモンと何かが!
何かって? とリョウが訊く。
バイフーモンに任せておけ。お前に敵う相手ではない、とシェンウーモンに諭される。
悔しがるサイバードラモン。
南大門から朱雀門へ――
おーい! とケンタとヒロカズの声。
ん?
ガードロモンは短距離ならば三人を乗せても飛べた。
どうなるかと思ったよーとヒロカズ。
まーねー、とテリアモン。
加藤さん、大丈夫? とタカトが訊ねる。
私たち、運命に逆らっているのかも――。
え……。