第30話回顧 2
今話のキャプチャ画像が多いのは、美しい画面が多いのもあるが、同カット内で微妙に表情が変わったり、しかもそれがカット尻ギリギリの編集(だから素晴らしいのだが。より印象に残る)なんで、つい多めになってしまう。しかしどうあっても静止画で、アニメーションのダイナミズムは伝えられない。是非、また何度も観直して欲しいと願ってこれを書いている。
さてAct.2は、留姫レナモンの顛末と、ベルゼブモンの初陣。
森の中(の様な)――
歩いてくる留姫とレナモン。デジノームがつきまとっている。
もう、レナモン何なのこれ。
この世界にいるのは、デジモンだけじゃない、という事。
この辺で休もう。何か食べ物を探してくる。
気味の悪いキノコとか採ってこないでよね。
すっと姿を消すレナモン。
荒野を走るベヒーモス。
ベルゼブモン、強いデジモンの存在を感知。
ニヤリ。
テールをスライドさせて停止――。
ここよりスローモーションとなる。
悠然と降りて――
ベヒーモスをスタンドに立てる。
この辺りのギター・ブルーズも映画の曲なのだろうか……?
スローモーションでゆっくりと歩み寄る――
蟻塚。
成熟期デジモンじゃ張り合いねえが――、ま、つまみ程度にゃなるってもんだ。
なあ? クリサリモン。
ここより、ベルゼブモンのキャラクター・ソング「Black intruder」が流れ始める。(作詞:山田ひろし/作・編曲:太田美知彦)ファンク調の洋楽的な楽曲。
ケラモンとインフェルモンの中間の成熟期、クリサリモン。「ぼくらのウォーゲーム」には登場しなかった。
はははっ 、そう来なくっちゃなぁ。
相手にとって不足はねえぜ。
襲いかかるクリサリモン。
幾何学的なデザイン。
29話での作画は三眼が同じに見える異様な顔つきだったが、この身体に慣れてきたのか、センターの目は抽象的な存在に。
「ベレンヘーナ」(スペイン語で「ナス」)という名の二丁ショットガン。左はブーツ。
右手用は背に。
銃口を向け――
ダブル・インパクト!
放たれたのは、散弾ではなくスラッグ弾。
珍しく3DのCGで描写。
薬莢は排出されないので、弾丸自体がロケットのジャイロジェット弾なのかもしれない。直撃せずとも、周囲を通過するだけでクリサリモンを消し去っていく。
無数にいるクリサリモンだが、一発でかなりの数を仕留めている。
嗤うベルゼブモン。
殺戮の快楽に酔っている。
クリサリモンはハイヴ・マインドで強く願っている――
己たちの――
進化を――
近くとも言い難い森の中で休んでいたクルモン、自分の力を引き出そうとする存在がいると気づく。
クリサリモン、凝集。
何?
インフェルモンに進化しただと……?
インフェルモン――
ヘルズグレネードを放つ!
直撃を食らい吹っ飛ぶベルゼブモン。
炸薬が爆発。しかし――
――なんともねえ!
哄笑。
銃を仕舞い――、最高だぜ、と言う。
コクーン・アタックを仕掛けようと迫るインフェルモン。
しかしベルゼブモン、跳躍してかわし――
空中で回転しながら――
ダークネス――
クロウ!!!
量子崩壊するインフェルモン。
データをロードするベルゼブモン。
これが俺の力、俺のパワーだ!
あ?
チャツラモン――
我らは約束を果たした。次はお前だ。お前の番だ。
ああ――、判ってるさ!
レナモンてばどこまで行っちゃったのよ…。あーあ、なんか喉渇いた……。
なんか喜んでるデジノーム。
ちょっと何よ!
留姫を引っ張っていくデジノーム。
どこ連れてく気?
あ……。
きれい……。
美しい小川。
石の上を跳んで、水をすくう。
おいしい!
喜んでいたデジノームだが――
何か危険を察知した。
逃げていくデジノーム。留姫は戸惑い見回す――
鉄砲水が上流から――
留姫の悲鳴が森の奥に――
聞き取るレナモン――
急ぐ。
その場に残されたキノコ……。
溺れそうな留姫。
レナモン――、たすけて――
木の枝を括った蔦が投げ込まれる。
必死に掴んだ留姫――
水圧に流されそうだが、蔦で必死に抗する。
何とか岸に上がった留姫。ありがとう、レナモン――
はっ
だいじょぶでーすか?クル?
クルモン! 感動の再会。
もう、探したんだから!
クルモンも、さがしてたでクル。
鋭いレナモンの声。留姫!逃げろ!
はっ!?
久々の忍者走りで猛然と疾走するレナモン。その背後から高い津波が――
レナモン、留姫とクルモンを抱いて跳躍。すぐに辺りは水に飲み込まれる。
非常識なまでの水量。
荒野に、間欠泉の様に水柱が上がる。
留姫たちが押し上げられた。
高すぎる。これでは落ちたら――
レナモーン!
クルモンの額が光る。
スラッシュ無しの進化。
キュウビモン、柔らかく着地。
九尾の中に包まれていた留姫とクルモン。
着地。ありがとうキュウビモン。
ここは?
どうやら、元の世界(物理レイヤーの荒野)に戻って来たようだ。