第21話回顧 2
Act.2 樹莉とレオモン、運命の出会い(?)
クンビラモンから必死に逃げる
樹莉と――
クルモン。
ちゅーっ!
辿り着いたのは――、中央公園名物、《ナイアガラの滝》。
走り疲れてしまった。しかし――
滝の上からクンビラモンが――
池に飛び込む。身も蓋も無い悲鳴を上げる樹莉。
樹莉たちに、迫ろうとした時――
緊迫が高まると――
強い水圧で押し上げられる。
マスが小さいデーヴァなので、いとも簡単に――
?
落とされた。
噴水ショーの時間らしい。これほど高く上げる程、実際に噴水があったのだろうか?
本エピソードが昼間でなくてはいけない理由。虹が渡る。
あっ!
ボレロ風の勇ましい曲と共に、虹の頂点から――姿を現す――
カッコいい――
デジモン!
ん?(ここはどこだ?と思っているのか)と目を開けるレオモン。
これ、シナリオにはどう書かれていたのだろう……? ともあれ最高の初登場場面。
わあ、と乙女化する樹莉。すぐさまポケットから――
カードを出して確認。やっぱりレオモンだわ!
あの方こそ!
多分、アドベンチャーのアニメーション・キャラクターデザインのままだと思う。無印~02~テイマーズ~フロンティアと、中鶴勝祥さんのデザインは変遷していて、大まかには極端に大小をデフォルメしていたこのレオモンはアドベンチャー的。樹莉たちテイマーズのキャラクターはもう少しだけリアル寄り。(個人的見解)
私のパートナー。(断言)
ここでCM
目をキラキラさせてうっとりと見つめる樹莉。クルモンは「??」
リアライズしたばかりで、まだ感覚が判ってないレオモン。
観察していたマクラモン――
やはり、クンビラモンもマクラモンに誘導されている様に見える。
なんだお前ーっ、とクンビラモンがレオモンに文句。
自分より強い者と戦い、より強い者のデータをロードする――。それが私の道だ。
と、まるで時代劇の様にカッコよく言ってのけるレオモン(勿論、平田広明さん・演)
わーあ!
スカしやがって、気にくわねぇ野郎だ!と、デーヴァとしてはチンピラ過ぎるセリフで宝杵(パオツウ)を突き出し、跳躍!
身構えるレオモン。
レオモンに向かっていくクンビラモン。
心配して見ている樹莉とクルモン。
ちゅうううううう!!!
力むレオモン、左手が腰後ろに回り――
獅子王丸を抜き――
打ち合う! となれば力勝負。
かっ飛ばされるクンビラモン。
レオモンさまぁ!
憐れ、遥か遠くまで飛ばされていく。
噴水が終わり、地上に降り立つレオモン。
カッコよすぎ~と駆け寄っていく。
レオモンさま~ぁ。
レオモンさま?
あなたは私のパートナー
これ、相当ヤバい台詞だな……。
パートナー?
テイマー?
この日が来るのを、お待ちしておりました。
この子、大丈夫か?
ちょっと、変かも、クル
クルモンはだまってて!
という次のカットが――
レオモンさまぁ♡
そういう目で私を見るな。
こういう目で~
さらば!
レオモンさまぁ!
走るレオモン。
真っ直ぐ走っていたが、野生の勘で――
さっと脇に隠れ――
必死に追う樹莉。
なんだかんだクルモンも走る。
木の陰に隠れてやり過ごす――
レオモンだったが――
クルモンが見つける。いたークル!
超高速で走ってくる樹莉(怖い)。
茂みの中へ――。ここはギルモン・ホームへの階段。
レオモン、ギルモンの家を見て――
中に入ってやり過ごす。
クルモンがまた見つけたと叫ぼうとすると――
身を乗り出して――
クルモンを抱え込んで中に隠れるワンカット。
静かに……。
もぐもぐもぐ
そこに返ってくるタカトとギルモン。クルモン!
クルモン、喜んでレオモンの腕から抜けだし、ギールモーンと飛んで
ギルモンに抱かれる。
タカトはびっくり。レオモンだ……。
D-Arkで確認するまでもないのだが、獣王型成熟期。
クルモンをいじめるな!というタカトに、いじめてなどいないと反論。
僕たちが、承知しないぞ!
D-Arkを武器の様に前に出すのは斬新。
僕たち?
ぼくと――
ギルモン、と言われても、ギルモンは油断しきっている。
ギルモン、構えろー!
と言われギルモン、あっさりクルモンを放る。
ぶぎゅ! 一応やるポーズ。
私は、戦いたくないが……。
紹介します!
という声に振り向くタカトたち。
私のパートナーの、レオモンさまです。
パートナー、って……、
私もデジモンテイマーになれたらしいの。
本当ですか? レオモンさま。
ちょっと待て。
待ちます。
さっきから聞いていれば、パートナーとかテイマーとか、訳の判らぬ事ばかり言って――
第一私の事をレオモン様と呼ぶのはよせ。
「ちょっと待て」「待ちます」の「待ちます」は、タイミング的にあまりにクリティカルなポイントで、アフレコ時の津村さんのアドリブなのではないか?と思ったのだが、角銅さんも明確に覚えておられなかった。口パクはちゃんとついているが、アフレコで変更があったところはスポッティングと言って、後で調整は可能なのだ。
真相は判らない……。今度訊いてみようかなぁ。チャンスがあれば……。
じゃあ改めて、レオモン。加藤さんがテイマーになったって本当?
だから私はぁ、テイマーが何の事だか――
私が教えてあげる!
レオモン(ハート)
そ、その目はやめろ!
私ぃ、やっぱりレオモン様とお呼びしたい!
勝手にしろ! 勝手にさせていただきまーす!
すごいアングルのワンカット。
どうする?とタカトがギルモンに訊く。
ギルモンが「ジェンに相談する」と正鵠を射る答え。
浦沢脚本の魅力の一つが、人間と非人間キャラクターが全く分け隔てなく描かれるところで、無印からデジモンアニメに参加されていたのは、実は意外ではなく、むしろギャグアニメよりも浦沢さんの特色が出し易いフォーマットだったのかもしれない。