第16話回顧 2
見事な背景画が更に続く。
川遊びする淀小の生徒ら。この回の放送は7月15日の夏休み直前だった。
サンオイル塗りましょうかと森教諭。けっっこうです、と退けられる。
頑張れ森先生!
タカトらは、その上流でデジモンと――
デジモンテイマーズは健全なアニメです。
ギルモンとテリアモンとクルモンが遊びまくる回なんて、私は発想出来なかったなぁ。この回はその面でとても印象的だった。
さて、必ずや現れる――
デジモンが遊んでていいのかね。
インプモン……。テリアモンの顔……。
デジモンだって遊んでいいと思う、と真顔で返されると、だったら俺も誘えっちゅうの!
ザバッ!
一緒に遊ぼう。
飛び込むインプモン。
意外に泳ぎが巧い。だが――
あっ
何者かがギルモンたちを跳ね飛ばした。
凄まじいパワー。
ロングのパン・ショット。
巨大化している鶏デジモン。
なかなかデータが来ない。デーヴァだ。
やっと表示されるデータ。シンドゥーラモン、完全体、聖獣型。
身構えるギルモンとテリアモンだが――
先走って攻撃するなと牽制するジェンリャ。すると背後から声。
「神は舞い降りた。我々の神は人間の作った光を食して偉大におなりになられた」
フクロウは精神支配されてメッセージを伝えているのだ。
シンドゥーラモンは更に大きくなるという予言。その時、キエーっという声。
どちらも二叉一成さんが演じられたと思う。「ウルトラマンティガ」49話「ウルトラの星」でウルトラマンも演じられた方だ。
飛翔していく。ギルモンたちも追っていく。
着替えに戻ると、昨晩東京が停電になったと聞かされる。
あれ、いつのまにクルモンがウエアラブル・デジモンに。
暫く黙考し――、ジェンリャは悟った。シンドゥーラモンは電気を狙っている。
フクロウは更にシンドゥーラモンが大きくなると予言していた。
慌てて探すタカト達。
近づくバスの行き先を見て――
あそこを狙っている!
ダムには何があると思う?
水力発電所だ。ここを狙われたら一時的な停電では済まない。
昨夜デジモンを放置していたのを悔いるジェンリャ。タカトは自分も同意したのだから責任は半分だよと。
向こうで赤い炎が見える。
既に戦っている。しかしギルモンのファイア・ボールは利かず、プチツィスターも――。
「宝杵」(パオツゥ)から雷撃を放つ「プーヤヴァーハ」
ギルモンとテリアモンに直撃。タカトたちが来て支援へ――
テリアモン! まかして!
初のサイド・バイ・サイドのスラッシュ・バンク。浦沢脚本回だったか……。
タイミングは同じでも、ポーズも構図も変わる。
成熟期化バンクは、カットバックとサイド・バイ・サイドの編集。
進化に激高したシンドゥーラモン、迫ってくる。
ガトリング・アームが効かない。
力勝負になる。
押されるグラウモン――
必死に耐えるが――、ここでまた
宝杵電撃が!
再び一旦上昇し――、
迫ってくるシンドゥーラモン!
グラウモン!
電撃が――しかし――
ぼくを忘れてもらっちゃあ困るな! とガルゴモン――
強烈なダムダム・アッパー! この間にグラウモンも気力回復。
跳躍し、シンドゥーラモンの背後まで回り込んで――
エキゾースト・フレイム!
湖面へ落とされる。
自ら蓄えた電気で悶絶し――
量子崩壊。
勝利! フクロウも精神支配から逃れて羽ばたいていく。
ワイルド・ワンの消滅が確認される。つまり――、何者かが消した訳だ。
一件落着でさあキャンプに帰ろう、という訳にはいかない。
成熟期のままキャンプ場には帰れないのだ。ねえまだ?
そんな事言われても……。
割とこの数話までの数話は、展開のスピード重視で戻るプロセスを省いていたが、流石は浦沢さんだった。
#16 Credits
シンドゥーラモン:二叉一成
山木室長/森先生:千葉進歩
浅沼先生:松谷彼哉
原画:清山滋崇 内藤眞由美 永木龍博 吉田直実 野沢 隆
動画:山口幸俊 吉川真奈美
背景:鈴木慶太 佐々木友子
デジタル彩色:露木奈美 木村紘子 山内正子 井田昌代
デジタル合成:三晃プロダクション 広川二三男 則友邦仁 山口博陸 清水正道
演出助手:まつもとただお
製作進行:山下紀彦