第15話回顧 2
やっとデータベースが更新、サンティラモン、完全体・聖獣型――
クルモンが出てくるが、一度進化ルーティンがフィックスされると、カードで進化が可能となる。
超進化プラグインSでキュウビモンに進化――、サンティラモンを追う。
趙先生のところから帰ってくるところのジェンリャ。趙先生が何をする人なのか、今話では明かされないが、テリアモンが他に乗客がいないのをいいことに遊んでいる様子で類推が出来る。(この頃の大江戸線は本当に空いていた)
あちょー、というブルース・リーの格闘時の声は、1970年代に日本で《怪鳥音》と命名され広まった。テリアモンはジェンリャと一緒に「燃えよ!ドラゴン」を見たかもしれないが、2001年の子どもは知っていただろうか?
サンティラモンを追う――
キュウビモン。留姫を背中に乗せての疾走。
私が個人的に大好きな場面。
かつてフジテレビ社屋があったのが河田町。ジェンリャが降りると――
サンティラモンが現れ、逃げ出す乗客たち。
電車車両を量子化粉砕。
だがまだ車中では転んだ幼児が!
宝鉾で敵を貫く『クリシュナ』を放つサンティラモン。
ジェンリャ、すかさずカード・スラッシュ!
ウオーグレイモン!ブレイブシールド!
テイマーズにあの盾が!
テリアモンがシールドで宝鉾を撃破しながら子どもを救出。
そのまま通過していくサンティラモン。その後を追うキュウビモン。
この電話でタカトにも報せて! と携帯を投げる留姫。
この時期は世界に先駆けて3G通信が開始されたが、大江戸線の構内で携帯電波が通じるのは2013年まで待たねばならない。ジェンリャは地上へ走るしかない。
このままでは先に行かれると、留姫は高速プラグインHをスラッシュ。
しっかり捕まって!
ロケット加速。
タカトは外で友だちと遊びに行ったわよ。
こんな時に何やってるんだ――、というと押し出しワイプで遊ぶタカト。
必死に走るジェンリャ、テリアモンが頭に乗ってるから走れないという。
あぁ、と気のない返事のテリアモン――
肩につかまって、どう? 速くなった?
サンティラモンに対峙するキュウビモン。
鬼火玉を放つが交わされ、引き倒されてしまう。
鼻から紙つぶてを噴出したギルモン、やっとデジモンの気配を感知。
インプモンが地下でキュウビモンが戦っている事をわざわざ教えに来る。
ヒロカズも一緒に行こうぜと言い出すが――
タカトが制する。これは危険な戦いなんだ。
鋼のドリルのカードをスラッシュ。
ギルモンの爪がドリル化。
元々地面を掘るのが好きなギルモンだが、尋常ではない速度で潜っていく。
ここ掘れワンワン――。日本の昔話「花咲かじいさん」のフレーズ。
ギルモンに続いて行こうとするタカトを止めるヒロカズ。
これ使えよ、とパワーチャージャーのカード。
ありがとう! この段階でのバトルは、子どもたちのカード支援が大きな力となる。
2018年に、作家の渡辺浩弐さんに教えて戴いたのだが、新宿中央公園の地下部には非公開の施設があるのだそうだ。
私は同年のドラマCDで、ヒュプノス後継の施設NYXがここに設けられたと設定していたが、果たして実際には何があるのか。FEMAキャンプ的なものなのか――。
お人好しにも教えた事を悔やむインプモン。
弧炎龍!
利かず。
ダムダムアッパーも撃破にはならず。
このデジモン、なんか怖いでクル……、と呟くクルモン。
クルモンがここまで怖がるには理由があるのか――
キュウビモン、ガルゴモンを量子破壊しようと――
トンネルが貫通し――、サンティラモンの背に落ちてくるギルモンとタカト。
ごめんね遅くなって。
ギルモンの力が必要だ、とキュウビモン。
カード・スラッシュ!
成長期進化バンクがフルで3種入っている回。
居並んだ成長期。この構図も初めて。
早速使わせて貰うよ――
パワーが底上げされるグラウモン。
連携の連鎖攻撃。
エキゾースト・フレイム!
これにはサンティラモンも勝てず――
動けなくなるサンティラモン。
キュウビモンが何者だと誰何。
我々は神に従い、神の力として使わされた12のしもべ――。
ガルゴモンが、お前みたいのが12体もいるのかよ、と言うが既にミヒラモン、このサンティラモンを倒したので残りは10。
サンティラモンは消滅直前に、覚悟するがいい人間に隷属する者ども、と警告。
我は滅ぶとも、デーヴァは――
デーヴァって、何? 今までとは違うデジモンだというジェンリャ。
しかしタカトは、早くここから撤退しようと、自分が空けてきたトンネルを指す。
驚いている2組の生徒ら。
このサイズのデジモンが三体揃っているのを初めて見たからだ。
と、ジェンリャが持っていた携帯に聖子から着信。留姫が出て安心させる。
サイレンの音が近づく。成長期デジモンが見られたらまずい、と――
駆け出す――。
テイマーズの企画は、デーヴァ=十二神将デジモンとの対決というのが予め設定されていた。完全に一致はしていないものの、干支十二体の神像に準えた強いデジモンが敵というのは判り易い構図だったが、同時にそれは帰結するポイントも見えてしまう。
真の敵の存在はデジタル・ワールド編の後半でないと見えてこないが、それまではデーヴァの強さを、様々な手で見せていくという方針にした。
このデジモンはどうしたら見せ場が作れるか、と会議で揉む中で、サンティラモンが何処に現れたら一番嫌か、という発想になり地下鉄が舞台となったと思う。
ドラマのムードが前話の重苦しさから一転。視聴者の子どもも安心出来たのではないか。
#15 Credits
サンティラモン:世田壱恵
地下鉄の女性客:塩味 潮
女子高生:村岡雪枝
原画:出口としお
動画:篠原悦子 兼高里圭
背景:スタジオロフト 井上徹雄 阿部とし子 劉 基連
デジタル彩色:井浦祥子 大旛 忍 鏡沼孝子 松山久美子
デジタル合成:三晃プロダクション 広川二三男 則友邦仁 峰岸智子 大西弘悟
演出助手:門 由利子
製作進行:坂本憲生知