Digimon Tamers 2021 Blog

デジモンテイマーズ放映20周年記念ブログ

第10話回顧 2

 

このブログは後でも作品のリファレンスとして読まれる事を意図して書いているので、書いている現在の事はあまり書いていないのだが、放送20周年を記念して幾つかの展開がある様だ。

 

 


 

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氷の空間にいる留姫の背後から――

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アイスデビモンが翼で留姫の身体を覆う。

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捕縛された直後、留姫はマインド・コントロール下にある様だ。おとなしくアイスデビモンの翼に抱かれたままでいる。

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留姫のパートナーとなるのだとアイスデビモンは言う。

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レナモンの事?

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留姫の危機を察知。すぐに向かおうとするも――

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留姫の酷い言い様を思い出す。

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留姫にもそういう事を言ってしまった自覚がある。D-Arkを掌で覆うが――

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その上からアイスデビモンの巨大な手が覆う。

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留姫は強いパートナーを欲しがっていたよね。御覧、私の強さを――
氷柱の中に、これまで倒されてきたデジモンたちが凍っている。ロードしていないのか、それともここにあるのはテクスチュアだけなのか……?

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ともあれデパートの屋上に、アイスデビモンの《広間》ごとリアライズしている。

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こうした現場には必ずやクルモンも来ている。そして――、走るタカトとジェンリャら。

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デジタル・ワールドでは強い者しか生き残れない。だからこうなったのだと――

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留姫は酷いと漏らすが、進化の為に必要だったと言うアイスデビモン。留姫だってやってきた事じゃないかとも。

私がレナモンにやらせてきた事ってこういう事なの? こいつと同じなの?

これは重い問題だ。
野生環境での肉食動物に、殺生の是非を問える筈がない。これを言い出すと動物を擬人化して描いた全般にも影響が及ぶ。
しかしデジモンは野性から進化してきた存在であるが、その知性までも独自な進化をさせてきたし、またデジタル・ワールドはリアル・ワールドの発達の影響で多大な情報を得て広大化してきた。デジモンは人間が抱いた幻想的な存在までも原形として進化している。

知性を進化させたデジモンとの対決については、デーヴァ編~デジタル・ワールド編(2~3クール目)でより深く物語に関わってくる。

だが、アイスデビモンはデーヴァとは無関係に、己の才覚でリアライズを果たし、《非情なるテイマー》を得て、更なる進化を望んでいる。

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むかつく――、そう言い捨てて留姫はアイスデビモンの腕から逃れる。完全に自我を取り戻した。だが――

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余計に気に入った、私のテイマーになれとうそぶく。

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誰があんたなんかの!

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D-Arkに手を掛けるが――、その先に進めない。

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レナモンを呼べないなら、私が呼んでやろう。

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敢えてリアライズの光柱を突出させる。

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非常階段を昇ってきたタカト達、愕然。

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凍り付いた洞窟の様な屋上。

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珍しい、テリアモンが目を細める顔。

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デビモン亜種の成熟期。

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留姫を離せ!というタカトたち。留姫は私のパートナーだと宣言するアイスデビモン。

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明らかに敵陣地内での戦闘であり、ジェンリャは攻略を考えあぐねる。

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タカトはギルモンを先に行かせる。テリアモンにはギルモンのサポートを指示するしかない。

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向かってくる二体だが――

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瞬間的に氷の中に閉じ込められてしまう。

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氷を割ろうと物理的に試みるも、歯が立たない。

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ジェンリャ、テリアモンを熱しようとメラモンのカードを――

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スラッシュ!

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しかし起きた熱量は僅かで氷は溶けない。

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ジェンリャが留姫にレナモンは来ないのかと尋ねる。しかし――

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呼べない。呼んだって来てくれない。嘲笑するアイスデビモン。デジモンを友だち扱いするあいつら(タカトら)と付き合うからいけない。

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元の強いテイマーに戻れ――

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非情だった頃の自分に!

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これまでにデジモンを一体何体レナモンと共に倒してきたのか――

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小さく叫ぶ。レナモン!

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氷の壁が狐葉楔で割られ、姿を現す――

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レナモン見参、とは言わない。

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アイスデビモンの敵としてレナモンのままでは全く太刀打ち出来ず――

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激しく攻撃を受ける。

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徹底的に打ちのめされ――

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動けなくなって横たわる。

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気力で半身を起こし――、留姫にカードを請うのだが――

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留姫は目を逸らす。ここで勝ったところで、この人でなしと自分の違いがあるのかという疑念。

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この弱いデジモンはお前にとって何だと問う。

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そう問われたなら答えるしかない。レナモンは私の友だち!

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クルモンはここでは進化を喜んでいる。何故グラウモンやガルゴモンの時と違うのか――?

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進化シークェンスに突入。

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バンクではあるが、アフレコでは各回で声を当てられていた。

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留姫は進化を望んでいなかったのに――

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鬼火玉がアイスデビモンを包囲。アイスデビモンは天井へと待避。

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レナモンの弧炎龍とアイスデビモンのゼロ・フリーズが激突。

その間にジェンリャはこの手があったと――

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膨張する宇宙というカードをスラッシュ。

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テリアモンが氷柱内で膨張し――

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ギルモンも戻れた。

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弧炎龍に全エネルギーをかけてしまったキュウビモン、アイスデビモンの奥の手、アイス・シャワーに倒れる。しかし、力尽きる前に鬼火玉を一発だけ放つ。

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難なくそれをアイスデビモンはかわし、天井に穴を穿つだけに留まった。しかし――、これをタカトは勝機だと判断。

ギルモンに突進だ!という無茶苦茶に見える指示。ギルモンは極めて素直に、判ったと突進し始める。そして――

松田啓人、はじめてのスラッシュ・バンク。

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 望遠レンズで撮っているのでカードがちゃんと小さい――というレイアウト。

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タカトは余計なモーションは一切なく、気迫を表している。

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高速プラグインBに続いて――

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白い羽のコンボ!

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飛翔したギルモン、アイスデビモンを押し上げ――

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鬼火玉が穿った穴にアイスデビモンの頭部を突っ込む。そして――

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気迫の、ファイア・ボール!!

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アイスデビモンの最期――

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デジモンの死――

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ギルモンがロードするのは、本能的な行動だろう。

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一件落着――、な訳では無い。

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コンボ使ったの、と留姫に指摘されてテレるタカト。

しかしそうしたテイマーの行為自体も、今の留姫には嫌悪の対象となっていた。

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キュウビモンに目を向けないまま、留姫は去って行く。レナモンが友だちなら、これまでやってきた事はなんだったのか――という自己嫌悪。

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キュウビモンも去って行く。

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全然判んないよ!と叫ぶタカト。

 

恐らく、視聴者の子どもたちもそう思っていただろう。
今は色々、こういうところでの文章でも気を遣う必要があるので、極めて抽象的にしか書けないのだが(という状況が私には腹立たしいのだが)、パートナー・デジモンは自分の分身ではなく、最も親しい他者。だから判らない事だってあるのだ。

こうした障害を乗り越えた時こそ、友だちから親友になる。それは馴れ合いでは生じない。

理解が難しくとも、考えて欲しかったのが、まさきさん、そして吉沢さんの意図だった。

 

 

 

#10 Credits

アイスデビモン:小杉十郎太

 

原画:直井正博 羽坂英則 中條久美 箕輪 悟

動画:北原由加里 吉川真奈美 劉 基連

背景:スタジオロフト 井上徹夫 阿部とし子 

デジタル彩色:内田もも 藤田 潮 足立和也 田中唯巳郎

デジタル合成:三晃プロダクション 広川二三男 則友邦仁 松平高吉 石川晴彦

演出助手:門 由利子

製作進行:坂本憲生知