Digimon Tamers 2021 Blog

デジモンテイマーズ放映20周年記念ブログ

第9話回顧 1

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苦労して成熟期に進化したものの、現実世界でその躯での共存は困難だという事で、元の成長記に戻るまでに苦労をする、というだけのエピソード。もう存分にやっちゃって下さい!浦沢さん!的な気分が私にはあった。

 

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ギルモンに戻って! グラウモン騒動

脚本:浦沢義雄 演出:佐々木憲世 作画監督:清山滋崇 美術:渡辺佳人

 

演出は二話に続いての佐々木さん。テイマーズはこれが最後となる。作監は1話以来の清山さん。
まずは前話、デビドラモンを倒したグラウモンだったが、まだ獣性が昂ぶっていて、タカトがなかなか近づけないシチュエーションから。

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声も掛けられないタカト――

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落ちてきた葉が、グラウモンの体熱で瞬時に燃え尽きる。

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 ぼくが、考えたデジモンなのに……

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やっと進化、出来たのに――

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怖い……。と俯いてしまうタカト。しかし――

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雫が落ちる。

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え、と顔を上げるタカト。

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絞り出す様に、ターカートー、と呼び掛けるグラウモン。

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ああ……、

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泣いている。グラウモンが――

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ごめんね、と謝るタカト。

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まだ言葉を喋る口蓋になっていないグラウモンだが、タカトにそんなに怖かったかと訊く。勿論、前話を思えば怖かったのだ。

グラウモンはギルモンに戻りたいと訴える。

さて、ここまでは前話から引き継いだパート。ここより浦沢ワールドとなる。

 

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一応、ホームに入れるかトライをするが、当然無理。

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これが光って進化したんだから、とD-Arkを振り回すタカト。

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カード・スラッシュ! 進化プラグインD、を裏返しにしてみたけれど……。

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だめか……。思案して、そうだ、と言いながら木々の奥に走って行くタカト。

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ぶらーん。びっくりするグラウモン。しかし変化は起きない。

驚かせれば戻れると思ったのに……。しかし逆さまのままタカトは思案する。血の巡りが良くなる的な現象か、ひらめく!

 

私は浦沢さんの作品を面白がっていただけで、浦沢さんを目指したとか、分析するといった事はしていなかった。浦沢さんは一種の天才で、到底同じフィールドで仕事が出来るとも思っていなかった。しかし巡り合わせで同じシリーズに携われたのも、テイマーズの大きな恩恵の一つだった。

で、主人公が「そうだ!」と思いつくパターンがどういう展開をするかは、やはり「こうなるよな……」と納得してしまう。

グラウモン! ダイエットだ!

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ギルモンに過酷な運動を課すタカト。異常に逆立ちが上達している。
見直していて思ったのは、あれ? これってまさに「テイマー」(猛獣使い)のやる事ではないかという。

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運動でも駄目なら身体を冷やせ、という事でじゃぶじゃぶ池(現在は水が張られていない)に半身浸かるグラウモン。しかしデジモンに風邪をひかせたら、デジモンテイマー失格だ! という謎理論でタカトも池へ。

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タカトに気を遣うグラウモン。

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二人の特訓は夜遅くまで続く。

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共にへばる。しかしタカト、

こうなったら最後の手段だ!

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どうかグラウモンがギルモンに戻れますように。

熊野神社(中央公園の一角が元々神社の敷地だった)で神頼み。パン、パンと二叩。

神道的には、二礼二拍手一礼、というのがルーティンです。

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じゃ明日までこの境内でじっとしていてね。パンいっぱい持って来てくれる?

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公園から出たところで出くわす――

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あ、加藤さん……。 なんでここに出入りしているのか誤魔化そうとするのだが――、いっそ苦しい胸の内を聞いて貰おう!

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加藤さん、話があるんだ!

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そりゃ、誤解しますよね。

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ぼくのパートナーっていうか親友が大きくなっちゃって……、

とどうして樹莉に話しているのか私には不明。

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樹莉にとっても謎――、だったのだが――

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そうかぁ!と判ってしまう(誤解です)

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タカト君が好きな人が大きくなっちゃって……

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しょうがないなぁと見ていたが――

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タカト君! そういう事はぼくに聞くんじゃなくて――

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あの人に相談する方がいいワン!

リアタイ勢でも東京付近在住でないと判らないかもしれないが、新宿通り伊勢丹横で夜、辻占をする女性がいて「新宿の母」という呼称で知られた。若い女性に圧倒的な人気を得て行列が出来ていた。やがて銀座などで「~の母」と称する占いがあちこちに生まれる。現在の新宿の母は二代目だそう。

そんな無駄な情報はともかく……、

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両親はまだタカトが心配。テレビで「小学生の悩みが~」とかの音声が聞こえてくる。

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悩み多き小学生。

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夜、境内で眠っているグラウモンに、おーきろとやってくるクルモン。

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クルモンにタカトと遊ぼうと言われて、家まで来てしまうグラウモン。

このシーンはびっくりした。私も子ども時代、こういう事があったらいいなと夢想した場面だったからだ。

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しかし大人になった私は、グラウモンの体重が日本家屋のベランダに耐えられるだろうかなどといったリアリズムの軛に縛られ、こういう場面を思い描けなくなっていた。

クルモンは無責任にすぐ退散。

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困った時には……、いつもリー君頼り。ジェンリャは身長が高めなのもあって、現時点ではちょっと兄貴的存在かもしれない。

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7話の治水トンネル、もうデジタル・フィールドは消え去っているから安全だと、グラウモンを隠す事にする。確かにピッタリだ。

大人しく明日までそこにいてね、と言って帰るタカトたち。

 

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今度はインプモンが眠りの邪魔をしにくる。昨日の晩、あれだけの獰猛性を見せたグラウモンなのに、中身は全くのギルモンじゃないか!

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てことでイビりだす。

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調子に乗ってトンネルから追い出すインプモン――。